樹脂バルブ ゲートはホット ランナー デザインで使用され、キャビティの充填を制御、各ゲートからの流入を調整するために使用します。
樹脂バルブ ゲート システムは、油圧または空気圧シリンダー駆動により、ゲートを開閉します。このトピックでは、樹脂バルブ ゲートを設定する際の留意点について説明します。
バルブ ゲートの使用
樹脂バルブ ゲート システムは次の制御を行います。
- キャビティの樹脂充填
- ウェルド ライン
- 成形品重量
- キャビティ圧力
- 過充填
- バリとドルーリング (鼻たれ)
バルブ ゲート ガイドライン
- バルブ ゲートはホット ランナーでのみ使用可能(上図を参照)。
- モデルに割り当てるバルブ ゲート数には制限はない。
- バルブ ゲートは、各ホット ドロップの単一のホット ゲート要素に割り当てる必要がある。ガスアシスト充填+保圧解析では、バルブ ゲートはオーバーフロー ウェル (Midplane モデルでは Midplane またはビーム要素を、3D モデルでは四面体要素を使用してモデリング) にも割り当てることが可能。
- バルブ ゲートは、射出位置と同じ要素には割り当てることができない。バルブ ゲートを設定する前にフィード システムをモデリングする、または、ゲートにその長さ方向に複数要素のメッシュが生成されていることを確認して、バルブ ゲートを成形品に接続するゲート要素に割り当てる。
- バルブ ゲートは、対象要素のプロパティ ダイアログ ボックスの[バルブ制御]タブの[バルブ ゲート コントローラ]を選択し、ホット ゲートまたはオーバーフロー ウェル要素に割り当てる。バルブ ゲート コントローラに割り当てるプロパティでは、バルブ ゲートの初期状態と開閉タイミングを指定する。
- 各バルブ ゲート コントローラには、識別のために一意の名前を指定する必要がある。同一のバルブ ゲート コントローラを複数のホット ゲートまたはオーバーフロー ウェル要素に割り当てることが可能。各ゲートで適切なコントローラを確実に設定するには、各バルブ ゲート コントローラとゲート要素に対して異なるプロパティ名を使用する。
- バルブ ゲート コントローラは独立して作動する。1 つのバルブ ゲートには、他のバルブ ゲートにフロー フロントが到達したときに、閉じる機能はない。
注: バルブ ゲートを直接ランナーに設定することはできません。バルブ ゲートを設定するには、まず、既存のホット ゲートまたはオーバーフロー ウェル要素を選択します。