せん断弾性率(G12)結果は、繊維配向方向と一致する XY 方向に加えたせん断歪を示します。
せん断弾性率は、剛性率とも呼ばれ、接線応力によって発生する変化を表し、材料の"剛性"の指標となります。
この結果は繊維配向保圧解析で生成されます。
Midplane および Dual Domain 解析の場合、解析の継続中、モデルの各ラミネートについてせん断弾性率(G12)結果が記録されます。そのため、モデル内のラミネートごとに異なる結果が生成されます。各ラミネートのせん断弾性率は、既定のコンター プロットをアニメーション化することで確認できます。この場合、肉厚方向表示位置上に結果がアニメーション化されます。
3D 繊維配向解析の場合、解析の終了時に四面体要素ごとにせん断弾性率(G12)結果が記録されます。
繊維充填コンポジットの熱機械的特性計算は、繊維充填材料プロパティは 3 つの直交主方向で異なるという直交性仮定に基づいています。この仮定の下に、9 つの独立した機械的定数と 3 つの独立した熱膨張係数があります。Midplane/Dual Domain モデルで必要な機械的定数は、反りのシェル構造解析の単純応力仮定に基づき、4 つのみ(第 1/第 2 主方向の引張弾性率、ポアソン比 v12、せん断弾性率 G12)です。