速度/圧力切り替え点

ラム速度制御から保圧への切り替えは、通常キャビティの充填完了前に行います。残りの充填は、充填から保圧/保持への切換時点の一定圧力または設定圧力で行います。いずれの場合も、通常ラム速度は低下します。

適切な切換の実行が重要ですが、以下は切り替え点が早過ぎる、または遅過ぎる場合の問題点を説明します。

切り替えが遅過ぎる場合
  • 充填完了時に過剰なキャビティ圧力が増加することによる型開およびバリの発生
  • 成形品充填末端部での急激な樹脂の充填による焼けの発生
  • ラム位置の前進限界に達することによる成形機または金型への損傷
切り替えが早過ぎる場合
  • 不十分なラムの変位によるショート ショット
  • サイクル タイムの延長
注: 切り替えが予想したよりも早過ぎた場合は、ショート ショットの発生の確認、または、速度/圧力切り替え点の設定時に材料の圧縮性が考慮されていたかを確認します。