平均速度結果

平均速度結果では、キャビティ内部で樹脂が移動するときの速度の平均値が、時間の経過と共に示されます。

流動速度の大きさは、肉厚方向の単純な平均です(ただし、溶融樹脂のみを対象とし、固化層は考慮されません)。

注: 平均速度結果は中間結果です。この場合、既定のアニメーションは経時変化を示し、既定のスケールは結果範囲全体の最小値から最大値です。

この結果の使用法

平均速度結果を使用して、流量の多い領域を調べることができます。モデルの特定の部分で流動速度が速い場合は、そこで流量が増加している可能性があります。これは、過充填やバリなどの充填上の問題が発生している可能性があることを意味します。また、樹脂流動がアンバランスで、成形品に樹脂流動が速い部分と遅い部分がある可能性もあります。



平均速度結果を XY プロットとして作成すると、表示される速度の方向が右上の凡例値によって示されます。たとえば、E3_X は要素 3 の X 成分を表します。

速度結果プロットを充填時間結果と組み合わせて使用することで、バランスの良い金型およびランナーを設計するためのゲート位置、ランナー サイズ、および成形品の肉厚の決定に役立ちます。

確認事項