ソルバー メッセージ 312186

メッセージ テキスト

** 警告 312186 ** 生産開始からの非定常解析で、定常状態条件に達していません。解析は、指定された最大サイクル数に到達しました。

説明

生産開始からの解析を実行する場合、金型は一定の温度で開始し、実際の金型温度サイクルが定常状態条件に安定するのには、数サイクルかかります。いったん、定常状態条件に達すると、どのサイクルの温度変化も、その前後のサイクルと同一になります。定常状態に達する速さは、金型、成形品材料などに依存します。

解決策

単純な熱可塑性サイクルで、このエラーが発生した場合は、複数のサイクルの結果で、異常な点がないかを確認します。解析がまだ収束してるようなら、収束計算回数を増加します。解析が発散している場合は、メッシュ生成から不適切な成形条件に至るまで、多くの問題が原因となる可能性があります。

ソルバーの既定の設定では、定常状態条件に達するまで、解析は 100 サイクル実行できます。これは、熱電対制御を使用したプロセスなどでは不十分な場合があります。熱電対制御および金型にヒーターがある場合、2 つの連続した解析で、金型温度が同一となるのはまれです。そのため、解析は収束することはありません。この場合は、連続した解析における変化を調べて、挙動が予測どおりであり、実際の生産現場での挙動と一致するかを確認します。解析は収束することはないため、複数のサイクルにわたる結果を確認します。