Mori-Tanaka マイクロメカニックス モデルは、異方性マトリックス材料特性を使用して、繊維充填複合材料の機械的特性を計算し、収縮および反り予測精度を改善します。
LCP ベースの繊維充填複合材料など、異方性マトリックス材料特性を持つ材料を使用する際にこのモデルを使用することで、複合材料の機械的特性および熱特性パラメータの予測精度を改善します。使用材料のマトリックスが等方性材料特性の場合は、デフォルトの Moldflow Tandon-Weng モデルの代わりに Mori-Tanaka モデルを使用する利点はありません。
Mori-Tanaka マイクロメカニックス モデルを使用するには、適切な異方性マトリックス材料特性が必要です。このモデルは、機械的特性および熱特性パラメータの計算に次の 7 つのパラメータを使用します。
- 弾性率、第 1 主方向(E1): 流動方向の弾性率
- 弾性率、第 2 主方向 (E2): 流動に垂直方向の弾性率
- ポアソン比(v12): 流動方向と垂直方向間のポアソン比
- ポアソン比(v23): 流動に垂直な 2 方向間のポアソン比
- ポアソン比(G12): せん断弾性率
- Alpha1: 流動方向の熱膨張係数
- Alpha2: 流動に垂直方向の熱膨張係数
注: Mori-Tanaka マイクロメカニックス モデルは、LCP 材料に対して使用されるデフォルト モデルです。使用材料が異方性マトリックス プロパティを有する場合は、Mori-Tanaka マイクロメカニックス モデルがデフォルトで使用されます。