DOE 実験タイプ

実験計画法には、4 種類の実験タイプがあり、解析の目的に応じて選択します。

単一変数

[単一変数]は、単一の変数が、選択した成形品の品質基準に与える影響を計算します。これは DOE 実験タイプで解析時間が最も短く、1 つの変数のみの影響を確認したい場合に適したオプションです。この実験の結果は[解析ログ]に記録されます。データの XY プロットは、スタディ タスク ペインの結果セクションからアクセスできます。

変数の影響(Taguchi)

[変数の影響]は、確認する変数が複数ある場合に、選択した成形品の品質基準に対して、それぞれの変数が与える相対的な影響を計算します。相対的な影響度に応じて変数を格付けし、影響が大きい変数は影響が小さい変数よりも高いパーセンテージで示されます。結果はパーセンテージによる格付けでのみ示されるため、[解析ログ] に記録され、プロットは出力されません。

[変数の影響]は、どの変数を監視するべきかが不明な場合に適した実験です。DOE ソルバーは最適な組み合わせの解析を実行して、変数の格付けを決定します。この結果から、選択したすべての変数、または一部の変数を監視するべきかを判断できます。この実験では、必要に応じて入力変数をいくつでも選択できます。

変数の応答(面心立方)

監視する変数が分かっている場合は、[変数の応答]を選択して、これらの変数が各品質基準に与える影響を評価します。この実験では、[変数の影響] よりも多くの実験の組み合わせを実行して、さまざまな入力変数の組み合わせを広範に検証します。このため、この実験は上記の 2 つの実験よりも時間がかかります。この実験では、必要に応じて入力変数をいくつでも選択できます。

この実験の結果は、[解析ログ]に記録され、データの 2D/3D 応答曲面プロットは、スタディ タスク ペインの結果セクションからアクセスできます。グラフ表示された結果を確認して、最適な条件を決定します。

変数の影響、次に応答

[変数の影響、次に応答]は、Taguchi 方式を使用し、特定の品質基準に対して大きな影響のある変数を決定します。次に、これらの入力変数に対して広範なファクトリアル実験を実行し、これらが成形品の品質に与える影響を評価します。このオプションは、さまざまな入力変数が成形品の品質に与える影響を確認したいが、どの入力変数が大きな影響を与えるかが分からない場合に適しています。この実験の入力変数の最小数は「3」です。デフォルト値を「3」のままにして、3 より多くの変数を選択すると、Taguchi 方式を使用して、選択したすべての変数を格付けした後、最大の影響を与える変数 3 つを応答実験に使用します。

さまざまな入力変数の格付けは、まず [解析ログ] に記録され、次に応答データに書き込まれます。データの 2D/3D 応答曲面プロットは、スタディ タスク ペインの結果セクションからアクセスできます。グラフ表示された結果を確認して、最適な条件を決定します。