回路熱流束結果は、成形サイクル中の各冷却管の除熱速度の指標を示します。
ほとんどの場合、冷却管は金型を冷却しており、正のプロット値で示されます。
冷却管が金型を加熱している場合は、負の熱流束値で示されます。
局部的な金型表面温度が必要な値よりも過度に高いもしくは低い場合、冷媒温度または流量による調整を検討します。
これらの値を調整しても問題が解決しない場合は、既存の冷却回路の変更または新しい冷却回路の追加をします。
冷却回路で除去できる熱流束量は、冷却回路の直径を変更することで調整できます。
回路熱流束値が過度に低い冷却管は、不要である可能性があります。冗長な冷却管は、並列回路で冷却回路の分岐の 1 つに冷媒流がほとんどない場合によく発生します。
熱流束値が高い領域の冷却管の入口と出口の冷媒温度差が 5 ℃以内であることを確認します。
回路熱流束結果は、「 回路金属温度 」結果、「 温度、成形品 」結果、および「 熱流束、成形品 」結果と一緒に使用して、冷却回路の機能を確認できます。