圧縮タイプの成形プロセスのシミュレーションでは、モデル サーフェスのプロパティ タイプに「圧縮表面」を割り当てる必要があります。これにより、圧縮が発生する場所が識別できます。
Midplane モデル
Midplane 解析では、モデルの要素を選択し、プロパティ タイプ「圧縮表面」を割り当てます。これらの要素に関連付けられたノードは、プレス プレートと一緒に移動すると想定されます。
3D モデル
3D 解析では、モデル サーフェスを選択し、プロパティ タイプ「圧縮要素(3D)」を割り当てます。特に手動で指定しない限り、解析の設定に基づいて、固定側と可動側が自動的に割り当てられます。
注: 圧縮表面プロパティ タイプは、サーフェス要素のみに適用されます。
- 要素プロパティの自動割り当て
- ほとんどの場合、自動割り当てを使用して、成形プロセスの高精度なシミュレーションが実行できます。圧縮方向は、+ Z または -Z 方向のいずれかに設定できます。既定の方向は -Z 方向です。

モデル サーフェスの自動割り当て

圧縮表面プロパティ結果
ここで、A = 側面、B = 圧縮表面、C = 固定表面
- 表面プロパティの手動割り当て
- 特に複雑な形状、メッシュ品質の問題、特別な独自のプロセスなどのために、割り当ての調整が必要な場合があります。このような場合、上の図に示す 3 つの圧縮表面タイプを、手動で割り当てることができます。
4 つの圧縮表面プロパティ オプションがあります。
- 自動
- コードによって決定されます。これは既定の設定です。
- 圧縮(移動)表面
- 圧縮(移動)表面は、キャビティのプレス側と見なされ、プレスの動きを正確に追随します。
- 固定表面
- 固定表面は、キャビティの固定側であると見なされます。圧縮中には移動はしません。
- 側面
- 側面は、上の図では A として表されています。この圧縮表面プロパティを持つノードは、圧縮方向の垂直方向には移動しませんが、圧縮方向には移動が可能です。
注: この側面が圧縮方向に交差している場合、側面の形状は変更できます。