効果的な除熱によりサイクル タイムを短縮できます。
効果的な除熱を行うには、次の変数を考慮する必要があります。
出口の温度が入口の温度の 2~3℃ 以内に収まるように、十分な冷媒流量が必要です。
効果的な除熱を行うには、冷媒流の流動が乱流であることが必要です。乱流であるかは、冷却管の直径、流量、および冷媒粘度から計算されるレイノルズ数によって示されます。レイノルズ数 10,000 を使用することをお勧めします。
冷却管全体にわたって冷媒の温度上昇が 2~5℃ を超えないようにするためには、冷却管の表面積が十分に広い必要があります。
冷却管の長さまたは数を増やすことで、熱伝達に使用できる面積を増やすことができます。この結果、冷却管内の大きな圧力降下が発生します。冷却管の直径を大きくした場合、乱流を発生させるには、より多くの流量が必要となります。
冷却管の直径と長さに対して、冷却ポンプの圧力と流量のバランスが取れていなければなりません。
これらの条件が最適化されることにより金型の温度上昇は、冷却回路の配置によって制御することができます。理想的には金属全体の温度上昇は 5 ℃ 以下であるべきですが、実際は、10~30℃ の温度上昇があることを想定した方が現実的です。