ヒケ予測およびヒケのシェーディング結果では、成形品のヒケのシミュレーション結果が表示されます。これらは同じ結果に対して、2 つの異なる表示方法による解釈を示すものです。
ヒケ予測結果では、成形品におけるヒケの深さの計算値が表示され、深さの違いの詳細が示されます。
ヒケのシェーディング結果では、下図に示すようにモデルにヒケが表示され、実際の成形品の外観が表現されます。
これらのヒケ結果では、裏面にある形状が原因で発生するヒケ およびボイドの存在と位置が示されます。通常、ヒケは成形品厚肉部、リブ、ボス、内部フィレットなどの反対面に発生します。これらの結果は、局所的な厚肉領域が原因で発生するヒケは表示しません。
ヒケは強度不良ではなく外観不良であるため、成形品外観の設計仕様に基づいて結果を評価する必要があります。表面に明るい色やテクスチャを使用して、ヒケが目立たないようにできます。
一般に、リブの肉厚が主要部の 60% 以下の場合、重大なヒケが発生する可能性は低いと考えられます。
ヒケの削除または低減ができない場合は、ヒケを目立たなくすることができます。この方法としては、ヒケ発生箇所にシボ加工を施すなどの対策を取ります。