3D 充填+保圧解析のゲートのモデリング

3D モデルの解析時には、モデルの仮想ゲート サイズは、成形品の射出圧力の予測に非常に大きな影響を与えます。

3D 解析のゲート モデリング

次の 2 つの方法で、3D フロー ソルバーは、高精度の射出圧力結果を出力します。
  • モデリングされたゲートおよび特定のゲート射出ノードから計算された値の使用
  • ゲートのモデリングを行わない場合(直接射出してゲートサイズが結果に与える影響を質的に調査する場合)、成形品形状に応じて仮想ゲート直径(ゲート接続直径)が自動的に割り当てられる。小規模な成形品の場合は、射出位置周辺のサーフェスにある四面体要素の平均ファセットサイズが割り当てられる。あるいは、ゲート接続直径を[ソルバー パラメータ]ダイアログ ボックスで手動で指定することもできる。

ゲート接続直径は、射出位置またはその付近の四面体ノードの適切な粘度を設定するために、ソルバーで使用されます。ゲート直径内のすべてのノードは射出ノードとして処理され、同じ温度、圧力、および収縮を持ちます。

3D と Dual Domain の圧力結果を比較するには、ランナー システムが必要です。

推奨ゲート モデリング方法

3D 充填+保圧解析結果で、ゲートをモデリングして高精度な射出圧力結果を出力するには、ゲートをキャビティに接続したタブとしてモデリングします。次に、タブの全面を射出位置として定義すると、メッシュ サイズに関係なく、射出ゲートも同じ面積になります。あるいは、細かいメッシュの周辺ノードをもっと選択して、ゲートがメッシュの粗いモデルのゲートをほぼ同じサイズになるようにします。

注: 3D 解析では、モデリングしたゲート サイズの決定にメッシュ サイズが与える影響は異なります。これは、3D 解析に固有の性質によるものです。シェル状モデルでは、ゲートの厚みは属性として設定されます。3D では、厚みは周辺の形状から想定される概念でしかありません。

射出圧力の比較

ビーム ランナー フィード システムを 3D キャビティ モデルで使用する機能を使用すると、3D 充填+保圧解析と Dual Domain 充填+保圧解析の射出圧力結果を比較できます。3D および Dual Domain 解析でモデルに短いビームのランナー システム (ゲートのみでも可) がある場合、末端ノードを射出ノードとして選択すると、2 つの解析のゲート サイズは一致します。