せん断弾性率(G12)結果は、繊維配向方向と一致する XY 方向に加えたせん断歪を示します。
せん断弾性率は、剛性率とも呼ばれ、接線応力によって発生する変化を表し、材料の"剛性"の指標となります。
この結果は繊維配向保圧解析で生成されます。
ヒント: ![[新規プロット]](../images/GUID-F2274EA1-D638-45A1-857C-7AB5CCF8B6CB.png)
をクリックし、
[プロット タイプ]下で
[XY プロット]または
[パス プロット]をクリックすると、特定の要素のせん断弾性率を確認できます。
この結果の使用法
Midplane および Dual Domain 解析の場合、解析の継続中、モデルの各ラミネートについてせん断弾性率(G12)結果が記録されます。そのため、モデル内のラミネートごとに異なる結果が生成されます。各ラミネートのせん断弾性率は、既定のコンター プロットをアニメーション化することで確認できます。この場合、肉厚方向表示位置上に結果がアニメーション化されます。
ヒント: モデルの単一のラミネートのコンター プロットを表示できます。これを実行するには、
![[プロット プロパティ]](../images/GUID-F45936F2-3369-4BAA-A3C0-0536BDEDA5B3.png)
をクリックします。
[プロット プロパティ]ダイアログ ボックスが開きます。
[アニメーション]タブを選択し、
[アニメーション結果の選択]ドロップダウン リストから
[単一データセット]を選択します。
この結果は熱荷重計算で使用されるため、応力解析を開始する際には非常に重要です。
3D 繊維配向解析の場合、解析の終了時に四面体要素ごとにせん断弾性率(G12)結果が記録されます。
直交性仮定
繊維充填コンポジットの熱機械的特性計算は、繊維充填材料プロパティは 3 つの直交主方向で異なるという直交性仮定に基づいています。この仮定の下に、9 つの独立した機械的定数と 3 つの独立した熱膨張係数があります。Midplane/Dual Domain モデルで必要な機械的定数は、反りのシェル構造解析の単純応力仮定に基づき、4 つのみ(第 1/第 2 主方向の引張弾性率、ポアソン比 v12、せん断弾性率 G12)です。
直交セットオプションでは、9 つの機械的定数(E1、E2、E3、v12、v23、v13、G12、G23、G13)と 3 つの CTE(第 1/第 2/第 3 方向における熱膨張係数)を同時に選択します。3D 繊維解析では、3D 反り解析に対して直交性仮定を含む熱機械的特性の完全なセットが必要です。これらのプロパティは要素に基づくため、四面体またはビーム要素ごとに固有の直交プロパティ セットを持ちます。
注: [直交セット]オプションにアクセスするには、
[充填+保圧]を含む解析順序が選択されている必要があります。
をクリックします。[プロセス設定ウィザード]ダイアログ ボックスが開きます。
- [次へ] を必要に応じてクリックし、ウィザードの[充填+保圧設定]ページを開きます。
- [繊維配向解析(繊維充填材料の場合)]オプションを選択し、[ファイバー パラメータ]をクリックします。[繊維配向ソルバー パラメータ]ダイアログ ボックスが開きます。
- [コンポジット プロパティ計算オプション]をクリックし、[繊維充填プロパティ出力]ドロップダウン リストから、[直交セット]を選択します。