3D フロー ソルバが機能強化され、旧リリースでは Midplane および Dual Domain フロー ソルバのみで生成された結果データ セットが生成されるようになりました。
充填元ゲート結果
充填元ゲート結果は、多点ゲートの成形品で各ゲートから充填される領域を示します。3D 解析に対応するすべての成形プロセスにおいて、この結果が 3D フロー ソルバで生成されるようになりました。ランナー システムでは表示されません。
連続ゲートにおいて、最初のゲートからの流動が後続のゲートに到達した後にこれらのゲートが開く場合は、すべてのゲートで同じ充填元ゲート番号が見られることがあります。
Midplane および Dual Domain 解析とは異なり、3D 解析でこの結果を有効にするために、特定のゲート プロパティを要素に割り当てる必要はありません。
熱可塑性成形プロセスの固化層比率結果
固化層比率結果は、固化層の厚みを成形品の肉厚に対する比率として示します。3D 解析に対応するすべての熱可塑性成形プロセスにおいて、この結果が 3D フロー ソルバで生成されるようになりました。これは四面体要素の壁面ノードおよびビーム ノード上に表示されます。熱可塑性樹脂は、温度がその樹脂の転移温度より低くなったときに、固化すると考えられます。
4 つの新規プロットを利用できます:
- 固化層比率結果は、他の結果が記録されるときに各タイム ステップで生成され、経時変化のアニメーションを既定で表示する。
- 充填完了時の固化層比率結果は、充填完了時点で生成される。
- 固化層比率(オーバーモールディング)結果は、熱可塑性樹脂オーバーモールディング解析の第 2 ショットのみで生成され、経時変化のアニメーションを既定で表示する。
- 充填完了時の固化層比率(オーバーモールディング)結果は、熱可塑性樹脂オーバーモールディング解析の第 2 ショットのみで、充填完了時点で生成される。
注: 四面体要素では、厚みの比率は壁面ノードから成形品の局部中心線までを測定します。このため、値は成形品のそれぞれの側で異なる場合があります。ガスアシスト成形プロセス解析においても、厚みの比率は成形品の局部中心線までの距離に対する比率として測定しますが、存在するガスの厚みによって制限されます。
成形品総重量: XY プロット結果
成形品総重量: XY プロット結果は、成形品総重量と時間の関係を示す XY プロットです。この結果は、フローソルバーで生成され、Midplane、Dual Domain、および 3D の解析テクノロジでサポートされます。プロットのカーブがフラット化することにより、ゲートがフリーズされていることを確認できます。
2 つの新規プロットを利用できますが、既定では表示されません。結果を表示するには、スタディ ツリーで、
[結果]を右クリックして、
[新規プロット]をクリックし、利用可能な結果から選択します。
- 成形品総重量結果は、その他の結果がプロットされるタイムステップごとに生成されます。
- 成形品総重量(オーバーモールディング)結果は、熱可塑性樹脂オーバーモールディング解析の第 2 ショットでのみ生成されます。
注: ガス アシスト射出成形(Midplane)には既に、設計総重量と呼ばれる同等のプロットがあります。
リアクティブ(熱硬化性樹脂)成形プロセスの硬化層比率結果
硬化層比率結果は、硬化層の厚みを成形品の肉厚に対する比率として示します。3D 解析に対応するすべてのリアクティブ(熱硬化性樹脂)プロセスにおいて、この結果が 3D フロー ソルバで生成されるようになりました。これは四面体要素の壁面ノードおよびビーム ノード上に表示され、経時変化のアニメーションを既定で表示します。熱硬化性樹脂は、コンバージョン値がゲル化コンバージョンを超えると硬化すると考えられます。
注: 四面体要素では、厚みの比率は壁面ノードから成形品の局部中心線までを測定します。このため、値は成形品のそれぞれの側で異なる場合があります。
ラム位置: XY プロット結果
ラム位置: XY プロット結果は、切り替え点までのラム位置 VS 時間の XY プロットを示します。3D 解析では、これは Midplane および Dual Domain 解析で画面出力でラム位置を報告するのと同じ充填制御の場合、つまり、絶対流動プロファイル(従来の絶対プロファイルを含む)を指定した場合に実行されます。
注: この結果は、射出時間または流量制御オプション、あるいは相対プロファイルでは表示されません。
この結果を生成するには、スクリュー直径および初期計量を指定する必要があります。2 つの新規プロットを利用できます:
- ラム位置: XY プロット結果は、他の XY プロット結果と同様に、第 1 タイム ステップの後で表示される。
- ラム位置(オーバーモールディング): XY プロット結果は、熱可塑性樹脂オーバーモールディング解析の第 2 ショットでのみ生成される。
通常、プロットは設定されたプロファイルを正確に反映します。ラムが最大成形機圧力に到達すると、ラムは設定されたプロファイルと比較して低速化します。これはプロットに反映されます。