STL モデル ファイルのインポート

このトピックでは、ステレオリトグラフィ(*.stl)ファイルのインポート要件を示します。

  1. STL ファイルは完全で破損していてはいけません。

    ASCII .stl ファイルは、小文字のキーワード solid で開始し、endsolid で終了する必要があります。

    例:
    solid ... facet normal 0.00 0.00 1.00 outer loop vertex 2.00 2.00 0.00 vertex -1.00 1.00 0.00 vertex 0.00 -1.00 0.00 endloop endfacet ... endsolid
    
  2. STL ファイルは、ASCII 形式またはバイナリ形式のいずれかです。FTP を使用した正しい形式を使用することが重要です。たとえば、バイナリ STL ファイルを使用する場合、転送する前に FTP ファイル タイプを "binary" に設定する必要があります。
  3. 指定できるソリッドは 1 つのみです。
  4. 三角形は、「外」方向を向いた法線に対して時計回りに定義する必要があります。

  5. 各三角形の法線方向が揃っている必要があります。
  6. 三角形は、コーナーを構成するノードを共通の位置として共有する必要があります("頂点どうしを結ぶ"規則)。三角形のメッシュには隙間もフリー エッジもないことが必要です。

  7. 三角形どうしがそのサーフェスで交差していないことが必要です(エッジは重なっています)。

  8. 三角形どうしが重なっていないことが必要です。

  9. 要件ではなくガイドラインとして、1 つのモデルに指定するファセット数は 20,000 以下にする必要があります。

    可能な場合は、以下で算出した弦高さに基づいてモザイク模様_4925の解像度を指定する STL 設定を、CAD システムで使用します。これによって、三角形の数を低減できます。



    ここで、
    • = 弦高さ
    • p = 成形品表面
    • t = モザイク模様表面
    • = モデル サイズ(成形品の境界ボックスの向かい合った角を結ぶ対角線の長さ)
    • = 要素数(0.3 を推奨、許容範囲は 0.1~1.0)
      注: はユーザーによって定義され、特に高い曲率を持つ領域のファセット サイズを表します。 値が高いほど、より小さなファセットの数が増加します。ファセットの数が多いと、解析時間は長くなります。
  10. アスペクト比が大きい三角形を持つ STL モデルでは、メッシュが変形するので解析結果の精度が低下します。

    メッシュの三角形でのアスペクト比とは、最長の辺の長さ(a)と、その辺に直角な方向に見た三角形の高さ(b)との比です。一般的な規則として、この比は 6:1 未満であることが必要です。

    プログラムでは、非常に大きなアスペクト比(数百または数千)の三角形でも使用できます。ただし、アスペクト比の平均値は 6 未満に維持することをお勧めします。