用語「パラメトリック」は、モデルに設定されたすべての要素の関係を表します。この関係を使用することにより、Revit で提供されるコーディネーションと変更の管理機能を有効にできます。要素間の関係は、ソフトウェアで自動作成されるか、またはユーザが作業中に作成します。
数学および機械系 CAD では、これらの関係を定義する数値や特性をパラメータと呼びます。したがって、ソフトウェアのこの機能はパラメトリックということになります。この機能により、Revit の根本的な利点である連携能力と高い生産性が可能になっています。いつ、どこで、何をプロジェクト内で変更しても、Revit ではそれがプロジェクト全体にわたって自動的に調整されます。
要素間の関係の例を次に示します。
- ドア枠の外側の寸法が、ドアに対して垂直な間仕切りからのヒンジ側で固定されていると仮定します。 この間仕切りを移動させても、ドアはこの間仕切りとの関係を維持します。
- 床や屋根の端が、外壁を移動してもその外壁に結合された状態が維持されるように、外壁に関連付けられていると仮定します。この場合、パラメータは、関連付けまたは結合を表します。
- 窓や柱が、指定した立面図に等間隔で配置されていると仮定します。立面図の幅を変更しても、等間隔で配置した関係が維持されます。この場合、パラメータは、数値ではなく、比例特性を表します。

- 鉄筋が、指定した要素に等間隔で配置されています。要素の幅を変更しても、等間隔で配置した関係が維持されます。この場合、パラメータは、数値ではなく、比例特性を表します。