Autodesk 360 と同期する

Autodesk® 360 は、シミュレーション結果、ドキュメント、およびデータを共有するための Web ベースのデータ管理システムです。これを使用すると、時間や場所を問わずシミュレーション データにアクセスできるようになります。社内のデータ管理用に設計されている Vault とは異なり、Autodesk 360 ではどこからでもアクセスすることができます。

Simulation CFD 2014 では Autodesk 360 に直接接続できます。Simulation CFD の Autodesk 360 のツールを使用すると、データが Autodesk 360 にアップロードされる方法をユーザや組織のニーズに合わせてカスタマイズすることができます。

これらのツールにアクセスするには、[Autodesk 360]タブをクリックします。

現在の Subscription のすべての Simulation CFD ユーザと Simulation CFD 360 ユーザは、Autodesk 360 アカウントを取得できます。このアカウントを取得すると、25 GB の無料ストレージを使用できるようになります。ただし、Autodesk 360 の利点は、そのアクセス性にあります。結果のイメージを Autodesk 360 に投稿すると、後でインターネット アクセスのあるモバイル デバイスを含むすべてのデバイスからアクセスすることができます。結果のイメージの自動アップロードを有効にすると、デザイン スタディを開くことなく、シミュレーションが終わるとすぐに結果をリモートで確認することができます。

Autodesk 360 の接続はデスクトップ製品と 360 バージョンの Simulation CFD に含まれています。Simulation CFD ユーザ インタフェースの右上のログイン プロンプトを使用して Autodesk 360 にサイン インできます。

シミュレーション データの手動同期

[Autodesk 360] > [ファイル]のコマンドを使用すると、手動でデータと Autodesk 360 を同期できます。これらのコマンドが呼び出されると、最初に Simulation CFD により、ローカルの作業スペース フォルダにデータ ファイルが保存されます。次に、Simulation CFD によって、ファイルと Autodesk 360 アカウントの Libraries¥Simulation CFD フォルダが同期されます。

[共有ファイルを保存]

[共有ファイルを保存]を使用して Autodesk 360 にシミュレーションをアーカイブします。このサービスは、コラボレーションとデータ保護に便利で、特に Vault へのアクセス権を持っていない場合に役立ちます。既に保存されている共有ファイルを更新すると、Autodesk 360 により新しいバージョンとして更新内容が保存されます。旧バージョンのファイルの上書きやファイル名の増分的な変更を行わずにファイルをバージョン管理することにより、前のバージョンのデザイン スタディへのアクセス性が向上します。

[共有ファイルを保存]をクリックすると、Simulation CFD により、チェックインする前にデザイン スタディのフォルダ構造が圧縮されます。Autodesk 360 にデザイン スタディがどれだけ保存されるかを定義するいくつかのオプションを選択することができます。デザイン スタディ全体をアーカイブするには、[すべて]というオプションを使用します。

[静止画を保存]

Autodesk 360 アカウントに現在のビューを保存するには、[静止画を保存]をクリックします。このツールは、チームの他のメンバーと結果のデータを共有するための優れた方法です。さらに、Autodesk 360 に結果のイメージを保存すると、リモートからの表示が可能になり、インターネット アクセスのあるモバイル デバイスからも表示できるようになります。

使用可能な形式には、.jpg、.bmp、.png などがあります。

[ダイナミック イメージを保存]

ダイナミックイメージは、結果データの調査と共有に向けた強力な手段です。静止画像とは異なり、ダイナミック イメージをナビゲートすると、モデルの完全なビューを取得することができます。静止画像と同様に、ダイナミック イメージは、コラボレーションおよびリモートからの結果の表示に適しています。

Autodesk 360 からダイナミック イメージを表示する場合、別のソフトウェアをダウンロードしてインストールする必要はありません。

ローカルの作業スペースと Autodesk 360 フォルダを管理する

Autodesk 360 (クラウド)とデータを同期する前に、Simulation CFD により、ご使用のコンピュータのローカル キャッシュ フォルダにデータがコピーされます。フォルダおよびサブフォルダの構造物が自動的に作成されます。これは、Autodesk 360 Documents フォルダのフォルダ構造と同じです。ローカル キャッシュと Autodesk 360 フォルダを管理するには、次のコマンドを使用します。

[フォルダを開く]

ローカルの同期キャッシュ フォルダを開きます。Simulation CFD により、自動的にこのフォルダの内容と Autodesk 360 フォルダが同期されます。

[Web を表示]

Autodesk 360¥All Documents¥Libraries¥Simulation CFD¥ フォルダを開きます。

シミュレーション データの自動同期

Autodesk 360 と自動的に同期するには、Autodesk 360 リボンから[シミュレーションの同期設定]をクリックします。[シミュレーションの同期設定]ダイアログ ボックスから自動的に同期する項目を選択します。

Simulation CFD により、各シミュレーションの最後で、選択したファイルが同期されます。シミュレーションを続行するか、複数回実行する場合、データは、シミュレーションが終了するたびにデータが同期されます。前のシミュレーションのデータが上書きされるのではなく、Autodesk 360 によって実行ごとに一意のバージョンが作成されます。バージョン管理により、すべてのシミュレーション データにアクセスすることができます。バージョン管理が Autodesk 360 のデータ容量に悪影響を与えることはありません。