アーカイブ ファイルとは、モデルを構成する多種多様な入力ファイルすべてを収容する圧縮ファイルです。アーカイブ ファイルには、結果を含むこともできます。アーカーイブ ファイルは、少ないディスク スペースしか必要としないほか、モデルを 1 つのファイルへ圧縮することで、モデルの保存や、異なるユーザ間でのモデルの移動が容易に行えます。この形式は、zip ファイル形式と似たもので、WinZip や Pkzip で読み取ることができます。
アーカイブ ファイル (.ach) には [アーカイブ]からアクセスすることができます。このオプションには、[作成]、[取り込み]、[修復]、[削除]、[管理]の5つの選択肢があります。
このオプションでは、拡張子 .ach のファイルを作成することができます。 [作成]コマンドを選択すると、[アーカイブ作成オプション]ダイアログが表示されます。
[モデルのみ]、[モデルと結果]のいずれかを選択します。[OK]ボタンを押すと、拡張子.ach の圧縮ファイルを作成することができます。 1 つのファイルだけのアーカイブが必要な場合でも、上記のように作成することができます。これはモデルのバックアップにも役立つほか、モデルを記録に残すのに大変便利です。モデルを開くのに必要なファイルは、.ach ファイルのみです。
[モデルのみ]のオプションには、荷重、ジオメトリ、要素データ、材料データ、グローバル データ、その他の入力データ(.fem ファイルやモデル名.ds_data フォルダ直下に保存された入力データ)のみが含まれます。あらかじめメッシュ化されたワイヤフレーム、古いバージョン、結果ファイルは含まれません。[モデルと結果]のオプションには、ディレクトリ名にモデル名を含んだ現在のディレクトリ内のファイルすべてと、モデル名.ds_data フォルダ下のすべてのファイルが含まれます。ここにはあらかじめメッシュ化されたワイヤフレーム、結果ファイル、ログ ファイル、スクリーン キャプチャ(ただし、モデル名と同じ名前が付けられている場合に限り)、そしてメッシング結果ファイルが含まれます。両オプションとも、モデル内に全設計シナリオが含まれます。
アーカイブは、現在のモデルに直接関連したファイルしか収録しません。いずれかの設計シナリオが別モデルの結果(異なる名前がついたファイル)へアクセスする場合、同アーカイブはこうした外部結果を収録しません。そのため、もう一方のモデル(モデル数が複数の場合もある)のアーカイブ化が必要となります。
アーカイブ ユーティリティは、およそ 2^64 個のファイルと、 1 つのファイルにつき2^64 バイト処理することができます。これらの数値は、現行のソフトウェアやハードウェアが実行可能な容量を超えます。
テクニカル サポートへ送信する必要がある解析関連の問題が生じた場合、モデルと結果をアーカイブしてください。アーカイブ ファイルが大き過ぎるため、eメール送信ができない場合は、結果なしでモデルのみをアーカイブし、プロセッサ ログファイルを添付します。ログファイルは、エラー メッセージを含むため、正確にモデルのどの部分を確認すれば良いかをこちらで把握することができます。
[取り込み]コマンドを選択すると、既存のアーカイブ ファイルの検索ができます。このコマンドを使用し、Autodesk Simulation でアーカイブ ファイルの解凍、モデルの表示を行うことで、モデルの編集を行えます。例えば、AVE マニュアルから実証例を検索する際に、このオプションを使用する必要があります。
[管理]コマンドは、既存のアーカイブ ファイルの閲覧、管理を行う場合に使用します。ダイアログには、アーカイブ ファイル内のすべてのファイルが一覧表示されます。任意のファイルを削除、または更新します
アーカイブ ファイルが壊れた場合、[修復]コマンドで修復することができます。
[削除]コマンドを実行すると、アーカイブ ファイルの選択が行えるダイアログが表示され、選択されたアーカイブ ファイルの削除を行います。