直交異方性材料特性

特性が方向に依存する場合、材料は直交異方性であると見なされます。直交異方性材料を使用するには、[要素定義]ダイアログ ボックスで材料軸を定義する必要があります。静電要素タイプは、すべて直交異方性材料をサポートします。直交異方性材料特性を次に示します。解析タイプによっては、一部の材料特性が必要でない場合があります。

r、s、および t 方向の電気伝導率

この特性は、電流と電圧解析で必要になります。材料の電気伝導率は、ある点における電流密度を、特定方向の材料のある点における電界で割った比率です。電気伝導率は、電気抵抗率の逆数にもなります。

直交異方性材料の場合、電気伝導率は 3 つの垂直方向 r、s、および t で定義されます(2D 要素の場合、t 方向は使用されません)。材料軸の定義方法の詳細については、「要素のタイプおよびパラメータ」の適切なページを参照してください。

r、s、および t 方向の誘電率

この特性は、電界強度と電圧解析で必要になります。誘電率 κ は、特定方向における真空の誘電率(ε 0 )に対する材料の静的誘電率(ε s )の比率であり、κ = ε s / ε 0 となります。 真空の誘電率は、解法で算出される定数です。詳細については、「解析タイプ」の「静電」の「静電界強度と電圧解析」を参照してください。

直交異方性材料の場合、誘電率は 3 つの垂直方向 r、s、および t で定義されます。材料軸の定義方法の詳細については、「要素のタイプおよびパラメータ」の適切なページを参照してください。