線形材料による静解析

この解析タイプは、適用荷重がすべて静的であり、材料のひずみがすべて線形弾性域内にあると想定される場合にのみ使用します。発生するひずみが使用材料の非線形領域にあると想定される場合は、非線形解析タイプを指定する必要があります。

線形材料による静解析では、静的荷重により発生する応力、ひずみ、変位、せん断力、および軸力を調査できます。この解析タイプは、多くの場合、荷重が既知であり、ピーク応力の時間が明確な状況に最適です。

線形材料による静解析を実行する際は、力、モーメント、圧力、重力、変位などの静的荷重を有限要素モデルに適用します。モデルを境界条件で拘束し、材料特性を定義します。静的力は無限周期で定常であり、発生するひずみ、運動、および変形は小さいと仮定されます。また、材料は弾性限界を超えて変形せず、荷重により生じる動的効果はわずかであると仮定されます。