静電解析システムは、構造物および絶縁体の電気伝導性に重点を置いて、構造物を設計および解析する場合に使用します。電流および電界が(ヒューズ、伝送線、絶縁体などの)製品設計の問題の焦点である場合における使用を目的としています。
このシステムでは、モデルの作成、既存の設計の編集、電気要素、境界条件、および特性の定義、定義した係数を適用したモデルの処理、さらに構造物のビューの観察による電流または電界の解析結果の確認を行うことができます。
静電解析の支配方程式
支配偏微分方程式(PDE)はポアソン方程式です。PDE は、誘電体の解析(静電界強度と電圧解析)と抵抗物質の解析(静電電流と電圧解析)の両方に有効です。問題の強形を次のセクションで定義します。
静電電流と電圧解析を実行する場合、h はサーフェスに垂直な電流束を表します。特定の点における電流は次のように定義されます。
静電界強度と電圧解析を実行する場合、h はサーフェスに垂直な変位流束を表します。特定の点における変位場は次のように定義されます。
特定の点における電界は次のように定義されます。
図 1: 計算領域