Autodesk Simulation Moldflow では、射出成形プロセスのシミュレーション用の操作性に優れたツールが用意されています。ユーザは、製造を開始する前にパーツ、金型、金型設計を最適化できます。デジタル プロトタイプを使用して射出成形処理をシミュレートすることで、物理的プロトタイプの数を削減できるため、設計の完成度を高め、製品を迅速に市場に送り出すことができます。
射出成形では、本質的に異方性であり(異なる方向において異なる特性)、パーツ全体で繊維配向が変化する材料が結果として生じるため、Moldflow 解析を実行して、その結果を Simulation Mechanical 応力解析で利用することで、より高精度なシミュレーションが実現します。
Moldflow からの結果を使用する場合、次の項目は Simulation Mechanical 解析では考慮されません。
Simulation Mechanical における一般的なワークフローを次に示します。
重要: | Simulation Moldflow 内の各パーツは、単一の連続ボリュームで構成されている必要があります。個別のパーツが単一のボリュームで構成されている限り、複数のパーツ(アセンブリ)は許容されます。Simulation Mechanical をはじめとした多くの CAD アプリケーションでは、パーツを複数のボリュームで構成することができます。ただし、Simulation Moldflow との相互運用性を確保するには、この方法は避ける必要があります。 |
対称モデルは使用しないようにします。この方法は応力解析で一般的に採用されていますが、射出成形プロセスが実際に対称であることはまずありません。 |
塑性パーツでは、次に示すサポートされる要素タイプのいずれかを使用する必要があります。
解析タイプ | ブリック要素 | 4 辺形要素 |
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線形解析 | はい | いいえ |
MES/非線形 | はい | はい |
Moldflow プロジェクトは、ユーザが選択したフォルダの下のフォルダにあります。フォルダ名およびプロジェクト名は、Autodesk Simulation モデルの名前に既定設定されます。各スタディの既定の名前は、Autodesk Simulation パーツ番号およびパーツ名です。Moldflow の名前では、スペース、ダッシュ、その他の特殊文字は、アンダースコア(_)に変更されます。
Autodesk Moldflow で次の操作を実行します。
Simulation Mechanical で次の操作を実行します。
応力モデルをアーカイブ化する場合(「モデルを開く」>「アーカイブ化」ページを参照)、Moldflow 結果は別の場所にあるため、応力モデル アーカイブには含まれないことに注意してください。Moldflow 結果は、ZIP アーカイブとして別途にエクスポートする必要があります。