[スタートアップ]
[ヘルプ][バージョン情報]を選択して表示されるソフトウェアのバージョンは次のとおりです。
Autodesk Simulation 2013
Build 2013.00.00.nnnn dd-Month-2012
(nnnn、dd、および Month はソフトウェアの最終ビルド時に設定されます)
[スタートアップガイド][ヘルプ][バージョン情報]ダイアログ ボックスのタイトル バーに、使用しているバージョンが 32 ビット版か 64 ビット版かが表示されます。
性能強化の内容(一般)
解析固有の性能強化の内容については、このページの個別の解析タイプのカテゴリを参照してください。
- 熱解析シミュレーションの解析時間が短くなりました。
- バンド、スカイライン、PVSS などのレガシー ソルバーが使用できなくなりました。これらのレガシー ソルバーのいずれかを以前に使用したレガシー モデルを開く場合、ソルバーは[自動]に設定されます。
- スマート接着で使用する解析法を[解析パラメータ]ダイアログ ボックスで選択できなくなりました。この解析では縮合法が自動的に使用されるようになりました。縮合法の導入により、従来のペナルティ法と比較して、解析の規模が縮小化し、解析時間が短縮する可能性が高くなります。また、ペナルティ乗数をユーザが指定する必要がなくなります。スマート接着の解析法を変更する場合は、[セットアップ][荷重][多点拘束]をクリックし、[解析手法]を変更します。
- ソリッド モデルのメッシュ作成時に使用するスレッド/コアの数を選択できるようになりました。既定値は[すべて]です。
CAD との連携機能およびメッシュ作成
- Autodesk Inventor Fusion で流体パーツを作成できるようになりました。
- メッシュ作成では、複数のスレッド/コア/プロセッサを使用して、アセンブリのソリッド メッシュを作成します。各コアは一度に 1 つのパーツを処理します。
- Autodesk Shape Manager の導入により、従来の CAD カーネルと比べモデルのインポートの成功率が向上しました。これにより、グラフィックスが改善され、モデルのメッシュ作成の成功率も向上しました。
- 表面を含む Inventor アセンブリがサポートされるようになりました。
- Inventor および Pro/ENGINEER の作業点をインポートできるようになりました([ツール][アプリケーション オプション][CAD インポート] (適切なプラグインを選択)[オプション])。作業点は、Autodesk Simulation に作図点としてインポートされます。メッシュ作成プロセスでは、作業点の位置に節点が配置されます。「Autodesk Inventor を使用してファイルをインポートする」を参照してください。
- サポートされる CAD モデル形式が追加されました。Autodesk Simulation Moldflow 2013 スタディ(*.SDY)、Creo Parametric、Catia (V 4 と V5)、JT、Parasolid (バイナリとテキスト)、Pro/ENGINEER、Solidworks、および NX Unigraphics のファイル形式に対応する CAD アプリケーションをインストールしなくても開くことができるようになりました。
- Alibre Design、CoCreate、IronCAD、および Solid Edge ファイル形式のサポートが廃止されました。これらのファイルを直接開いたり、InCAD プラグインを使用してインポートすることはできません。これらの CAD アプリケーションで作成したモデルを引き続き使用するには、サポートされているファイル形式(ACIS、IGES、STEP、または Parasolid)でモデルをエクスポートする必要があります。
- ファイルを開くときに STEP ファイルの尺度を異なる長さの単位に再調整する機能が廃止されました。ただし、ファイルを開いた後、ブラウザ(ツリー表示)の[単位]ブランチのオプションを使用して、従来と同様にモデルの単位系を変更できます。すべてのモデルについて表示単位系とモデルの単位系を操作できます。
- 従来、流体解析で有効だったブリック メッシュがすべて不要になりました。これにより、すべてのブリックのメッシュ設定が廃止されました。すべてのブリックの設定で以前にメッシュ作成したレガシー モデルを開く場合、メッシュ タイプは解析タイプに対応する既定値に変更されます。
- 従来、表面結合の名称が入ったコマンドやオプションでは、表面分割という用語が使用されるようになりました。
- メッシュ スタディ ウィザードにリボン インタフェースからアクセスできるようになりました([解析][解析][メッシュ スタディ ウィザード])。
- バーチャル インプリンティングで使用する許容誤差の数が 1 つに削減されました。それに応じて、[メッシュ][メッシュ][3D メッシュ設定][モデル][高度]タブがなくなり、[一般]タブに[許容誤差]コントロールが新たに追加されました。これは、[バーチャル インプリンティングを使用]をオンにした場合に表示されます。
- メッシュ スタディ ウィザードにリボン インタフェースからアクセスできるようになりました([解析][解析][メッシュ スタディ ウィザード])。
- [フィーチャ マッチング]ダイアログ ボックスが更新されました。
- FEA エディタでの CAD 表面のレンダリングが向上しました。
- モデルを開くソフトウェアのバージョンにモデルがアップグレードされるようになり、モデルをアーカイブするよう選択できるようになりました。
線形応力
- 固有値解析では、正規化された応力およびひずみの結果を出力できるようになりました。このオプションは、[解析パラメータ]ダイアログ ボックスの[出力]タブでオンにすることができます(既定ではオフになっています)。正規化された応力およびひずみは特定の構造荷重または加振に尺度調整されません。各種モード シェイプの相対的な応力およびひずみの分布を示すことだけを目的としています。これらの結果の絶対的な大きさは有意ではありません。正規化された変位および回転を使用して、モデルの変形をモードごとに視覚化することもできます。
- リモート荷重を新たに適用できるようになりました。リモート荷重では、数学的手法を使用して、荷重を表面に適用することができます。従来の[リモート荷重]コマンドの名称が[リモート荷重と拘束]に変更されました。このコマンドを使用すると、荷重を表面に接続する線要素が生成されます。
- 固有値解析および固有値解析(初期応力考慮)では、周波数のログ ファイルにヘルツ単位の周波数が記述されるようになりました。ログ ファイルにはレポート環境からアクセスできます。
- モーメント荷重を表面に適用できるようになりました。これまでは、節点にしかモーメント荷重を適用できませんでした。
- 無摩擦拘束を表面に適用できるようになりました。無摩擦拘束では、表面に対して垂直に移動するのではなく、表面上の節点をすべての点における表面と平行に移動したり、接して移動することができます。平面の表面の場合、無摩擦拘束は対称拘束と同様に機能します。ただし、無摩擦拘束は平面の表面に限定されているわけではありません。
- 変位の大きさが既定の結果になりました。
- 最大 4 つの荷重を同じ表面に適用できるようになりました。たとえば、垂直方向の圧力と静水圧を 1 つの表面に適用して、加圧容器のシミュレーションを実行することができます。
- 4 面体要素で構成されるモデルに対して破壊解析を実行できるようになりました。
- 固有値解析および固有値解析(初期応力考慮)では、ビーム要素の軸 1 周りの質量慣性モーメントが考慮されるようになりました。
- 表面接触要素またはギャップ要素を線形静的応力解析に含める場合、単一の荷重ケースに制限されなくなりました。
- 応力出力コードが最適化され、解析のパフォーマンスが向上しました。
-
軸受荷重を円筒表面に適用できるようになりました([セットアップ]
[荷重][軸受])。穴に円筒が配置されている場合、軸受荷重は垂直荷重の近似値(放物線状の力の分布)を求めます。 - 静水圧を任意の方向でブリック モデルおよび 4 面体モデルに追加できるようになりました。これまで静水圧の方向は -Y 方向に制限されていました。
- 表面接触を使用する場合の精度と収束率が向上しました。自動接触剛性では、節点の周囲にある要素の面積が考慮されるようになりました。
- モデルで[焼ばめ/スライドあり]および[焼ばめ/スライドなし]を使用できるようになりました。
メカニカル イベント シミュレーション(MES)と非線形材料による静解析
- 従来の 6 つの非線形反復解法に加え、第 2 のタイプの完全ニュートン法が導入されました。
- リモート荷重を新たに適用できるようになりました。リモート荷重では、数学的手法を使用して、荷重を表面に適用することができます。従来の[リモート荷重]コマンドの名称が[リモート荷重と拘束]に変更されました。このコマンドを使用すると、荷重を表面に接続する線要素が生成されます。
- モーメント荷重を表面に適用できるようになりました。これまでは、節点にしかモーメント荷重を適用できませんでした。
- 変位の大きさが既定の結果になりました。
- 軸受荷重を円筒表面に適用できるようになりました([セットアップ][荷重][軸受])。穴に円筒が配置されている場合、軸受荷重は垂直荷重の近似値(放物線状の力の分布)を求めます。
- 4 面体要素で構成されるモデルに対して破壊解析を実行できるようになりました。
- 表面間接触の[解析パラメータ]ダイアログ ボックスから[エネルギ保存(EMCA)]オプションがなくなりました。
- 4 面体要素を使用した解析でマルチスレッド処理を実行できるようになりました。
- 強制変位をエッジおよび表面に追加できるようになりました。
- FEA エディタに衝突平面が表示されるようになりました。新しいダイアログ ボックスでは、衝突平面を任意の方向で定義できます。
- 衝突平面があるモデルの収束率が向上しました。
- シミュレーションで複数の異なる時間間隔と出力間隔を指定できるようになりました([セットアップ][モデル セットアップ][パラメータ])。たとえば、落下試験の自由落下部では時間ステップを少しだけ割り当て、衝突時にステップ数を増加することができます。
- 選択グループを使用して、表面間接触の接触ペアを定義できるようになりました。詳細については、リリース ノートの「その他」セクションを参照してください。
- シミュレーションの実行中に収束履歴のグラフを表示できるようになりました。反復回数、時間レベル、残差など、さまざまなオプションの中から選択できます。
- 2D および 3D 接触モデルの表面間接触が改善されました。自動接触剛性または面積拡張のオプションを使用する場合、解析の収束に必要な反復回数が少なくなりました。
- ブリック要素および 4 面体要素の静水圧では、水平方向の圧力を適用するオプションが導入されました。これまでは、表面に対して垂直に荷重が適用されていました。
- MES のブリック要素と 4 面体要素では、Arruda-Boyce 材料モデルの材料特性の入力項目に[せん断係数]と[体積ヤング率]がありませんでした。代わりに、[Mu]と[K]の入力が必要でした。この問題が修正されました。
- 局所座標系を使用する場合のせん断ひずみの成分が正確になりました。
- ドキュメントに公称ひずみの結果に関する説明が記述され、リボン UI から表示できるようになりました。一方、線形解析の場合はひずみテンソルの結果を表示することができます。
熱伝導
- 多点拘束(MPC)を熱解析で使用できるようになりました。
- OpenMP のメモリの並列化と I/O バッファリングにより熱解析のパフォーマンスが向上し、定常熱伝導解析と非定常熱伝導解析の解析時間が短くなりました。
静電解析
- 多点拘束(MPC)を静電解析で使用できるようになりました。
結果環境
- 結果を Autodesk Showcase および Autodesk Publisher で使用するためにエクスポートできるようになりました。Showcase または Publisher を使用してシミュレーション結果の精度を高めることができます。詳細は、「Showcase」を参照してください。
- Autodesk Simulation Moldflow で計算された残留応力および線膨張係数を表示できるようになりました。
- [既定の設定として保存]と[既定の設定にリセット]コマンドの配置が従来の[結果コンター][設定][凡例属性]から[結果コンター][設定]に変更されました。
その他
- 有用なアプリケーションを公開したりダウンロードすることができる Autodesk Exchange Store にアクセスできるようになりました。
- ブラウザの固定表示を解除できるようになりました。ブラウザの外部にカーソルを合わせると、ブラウザが非表示になります。非表示にしたブラウザを表示するには、ウィンドウの左端にある Autodesk Simulation タブの上にマウス カーソルを合わせます。
- 選択した複数のオブジェクトを選択グループに割り当て、選択が必要なときに後続のコマンドで選択グループを使用できるようになりました。複数のオブジェクトを選択した後、右クリックして[選択グループ] > [新規グループを作成]を選択します。
- 選択したオブジェクトの上をマウス カーソルが通過するとき、オブジェクトが別の色で表示されます。これらのオブジェクトの反転表示に使用する色を変更できるようになりました([ツール][アプリケーション オプション][グラフィックス][ハイライトと選択])。
- 点選択と長方形選択が 1 つのコマンドに統合されました([選択][形状][点または長方形])。点選択を使用する場合はキャンバスをクリックし、長方形選択を使用する場合はマウスをドラッグします。
- 長方形選択、円選択、またはポリライン選択を行った後に選択形状を点または長方形に戻すコマンドが新たに導入されました([選択][形状][点にリセット])。
- 荷重および拘束を追加するワークフローの機能が強化されました。コマンドをアクティブにするとダイアログ ボックスが表示され、コマンドの開始後に選択を行ったり、選択を変更することができるようになりました。選択タイプは、荷重または拘束で許容される位置に基づいてフィルタリングされます。荷重または拘束で 1 つの選択タイプしか許容されない場合は、そのタイプが自動的に設定されます。ミニツールバーが導入され、選択形状と選択タイプをすばやく切り替えることができるようになりました。
- Inventor Professional のシミュレーションから軸受荷重をインポートできるようになりました。
- メッシュを非表示にしている場合でもキャンバス上で表面を選択できるようになりました。
- [ツール][結果を削除]を選択して、ハード ディスクから結果を削除できるようになりました。
- FEA エディタ環境および結果環境でパーツまたは表面を選択表示できるようになりました。パーツまたは表面を選択表示すると、モデル内のその他の項目がすべて非表示になります。パーツまたは表面を右クリックして[選択表示]を選択します。
- すべてのパーツの表面をすべて表示できるようになりました。ブラウザの[部品]ブランチを右クリックし、[すべての表面を表示]を選択します。
- 一部の荷重テーブルから重要度の低い列を除去し、既定でログ ファイルを作成しないようにすることで、レポートの長さが短くなりました。
- タイトルやその他のイメージが従来と比べて既定で大きくなりました。
- Vault Basic のコマンドがリボンのタブに表示されるようになりました。一部の使用頻度の低い Vault のコマンドが[アプリケーション][Vault サーバ]メニューから除去されました。
- Windows Vista がサポートされなくなりました。
- [表示][表示設定]パネルの一連のコマンドを使用して、さまざまなオブジェクトの表示をコントロールできるようになりました。 従来、これらのコマンドは[表示][アプリケーション]パネルの一部でした。
学習ソリューション
- [スタートアップ][ヘルプ][精度マニュアル]をクリックすると、精度検証マニュアルにアクセスできます。このマニュアルには、200 種類を超えるモデルのシミュレーション結果と既知の結果の比較が掲載されています。
- ヘルプ ファイルはローカル マシンにインストールされなくなりました。
- [ヘルプ]ボタンをクリックするか[F1]キーを押すと、オンライン Wiki ヘルプに接続するようになりました。Autodesk Simulation の使用中にインターネットに接続できない場合は、Wiki 以外のヘルプをオンライン ドキュメント ページからダウンロードして、ヘルプ ファイルをローカル コンピュータにインストールすることができます。 注: ローカル ヘルプ ファイルへの初回アクセス時は、ブラウザがヘルプ ファイルを開くまでに少し時間がかかります。
- Autodesk Simulation の基本ワークフローについて解説した基本スキル ビデオを利用できるようになりました。