Simulation Mechanical 360 に関する注記

Autodesk® Simulation Mechanical 360 は、クラウド コンピューティング プラットフォームを使用することで、処理能力の向上を実現します。このプラットフォームにより、解析のための強力かつスケーラブルなコンピューティング ノードのシステムが提供され、ユーザは、ローカル マシン上での解析処理に関連した制限から解放されます。

360 製品は、ローカル コンピュータ上で解析の前処理、解決、および後処理を実行する従来のデスクトップ解析に代わる製品です。Simulation Mechanical 360 では、前処理と後処理は従来と同様にローカル コンピュータで実行されますが、クラウド コンピューティング プラットフォームにモデルがサブミットされて解析され、解析結果がローカル コンピュータに転送されます。従来のデスクトップ アプリケーションでは、複数の解析を同時に実行するには、ハイエンドなワークステーションやクラスタを効率的に使用する必要がありましたが、クラウド コンピューティング サービスを使用することで、これらに関連するコストを負担せずに、複数の解析を同時に実行できるようになります。

ソリッド、プレート/シェル、および中立面のサーフェス メッシュの作成は、モデルの前処理の一部として、常にローカルで実行されます。ソリッド メッシュの作成(つまり、内部ラインの生成)は、通常、解析が実行されるまで実行されません。モデルのシミュレーションの実行時にソリッド メッシュが作成されていない場合は、ソリッド メッシュの作成は、クラウドで実行されます。ソリッド メッシュの作成は、必要に応じてローカルで実行することも可能です。

注:
  • Simulation Mechanical 360 は、Simulation CFD 360 も含まれている Sim 360 Pro 製品の一部として提供されます。
  • 他に、ローカル解析オプションがある 360 ライセンスも用意されています。このライセンスでは、同じ製品において、クラウド ベースおよびローカル デスクトップの両方でシミュレーションを実行できます。

共通のヘルプ コンテンツ

モデルの設定プロセス、ナビゲーション、荷重および拘束の適用、結果の評価、レポート作成などの機能は、デスクトップ製品と 360 製品で同じです。このため、共有の『ユーザ ガイド』を用意しています。解析タイプ、要素タイプ、モデリング、モデル設定、結果の評価などに関する情報は、このガイドを参照してください。デスクトップ製品と 360 製品で相違がある場合は、必要に応じて相違点が明記されています。

360 固有のヘルプ コンテンツ

解析タスクをクラウドにサブミットする場合、ワークフローはデスクトップ シミュレーション製品を使用したローカル解析の場合と基本的に同じです。解析の実行時には、 [クラウド] [対象のコンピュータ]として解析画面に表示されます。Autodesk Simulation Mechanical 360 のインストール時にサポートされる解析タイプはデスクトップ製品と同じです。

注: 解析タスクを正常にサブミットするには、事前にクラウド コンピューティング サービスにログインする必要があります。アカウントをまだ取得していない場合は、Simulation Mechanical 360 の初回起動時に表示されるログイン画面からアカウントを新規登録できます。
注: 360 製品の場合、フローティング ライセンス マネージャのインストールは不要です。したがって、ソフトウェアのインストール プロセスでは、このオプションは表示されません。

サポートされる解析タイプ:

Simulation Mechanical のデスクトップ バージョンでサポートされるすべての解析タイプは、Simulation Mechanical 360 でもサポートされています。サポートされる解析タイプの一覧については、『ユーザ ガイド』の導入ページを参照してください。

ソフトウェアのインストール:

すべての Simulation 360 製品は、ソフトウェア インストール プロセスが統一されています。詳細については、Autodesk Simulation 360 インストレーション ヘルプ ページにアクセスしてください。

自動解析:

デスクトップ製品の場合、[オプション]ダイアログ ボックスの[解析]タブ([ツール] [オプション] [アプリケーション オプション])にある[自動解析]チェック ボックスはオフにしてもかまいません。ただし、このオプションは Mechanical 360 ではロックされており(オンになっており)、変更できません。

電子メール通知オプション:

Simulation Mechanical 360 製品独自のアプリケーション オプションが 1 つあります。[ツール] [オプション] [アプリケーション オプション]をクリックします。このダイアログ ボックスは、画面の左上隅にある[アプリケーション メニュー]アイコンをクリックし、[オプション]ボタンをクリックしても表示できます。

[解析]タブに移動します。クラウドの電子メール通知のアドレスを指定するための入力フィールドがあります。クラウド コンピューティング タスクの完了時に電子メール通知を受信する場合、このフィールドに電子メール アドレスを指定します。電子メール通知を受信しない場合は、このフィールドを空のままにします。

チュートリアル:

オンラインの Simulation Mechanical チュートリアルを実行するには、プログラム内の[開始および学習] [学習] [チュートリアル]をクリックします。チュートリアルは次の 2 部構成になっています。

  • メッシュ作成とモデル作成に関するチュートリアル
  • 結果の解析と評価に関するチュートリアル

ヘルプの「新規ユーザ用クイック スタート」セクションには「クイック スタート チュートリアル」が複数用意されています。これらのチュートリアルには、特に新規ユーザを対象にした追加のガイドがあります。ただし、これらの情報は、経験のあるユーザにも適用されます。

チュートリアル モデルのファイルは、オンライン データ & ダウンロード ページからダウンロードできます。「メッシュ作成とモデル作成に関するチュートリアル」および「結果の解析と評価に関するチュートリアル」チュートリアルに、オンラインではなくローカル コンピュータからアクセスする場合は、オンライン ドキュメント ページからチュートリアルをダウンロードしてください。