構造メッシュ(標準的なパターンのメッシュ)を作成するには、[メッシュ]タブ [構造メッシュ]パネルのコマンドを使用します。基本手順は次のとおりです。
通常、ダイアログのパラメータは左から右に指定します。属性の次に各エッジの分割を指定し、その後メッシュの輪郭を決める点またはオブジェクトを指定します。ただし、これらのパラメータは[適用]ボタンをクリックする前にどんな順番でも入力できます。
メッシュのダイアログの[分割]セクションには、各メッシュのそれぞれのエッジに沿った分割(または要素)数の調整機能も含まれます。AB、AA' などの記号は、そっれぞれのメッシュのタイプによって変わります。通常、たとえば分割数 AB は、点 A と点 B の間の分割数となります。
既定ではこれらのメッシュは、分割すると各エッジまたはオブジェクトに沿って均等に間隔が割り当てられます。これを変更するには、各分割部の横にあるボタンをクリックします。表示されたダイアログで、[定数]、[計算]、[幾何]ラジオ ボタンの中から選択できます。[定数]では間隔が均一な既定のメッシュが作成されます。[計算]ラジオ ボタンをオンにした場合は、1 つ目の点から 2 つ目の点までのラインの長さが一定値で増加します。たとえば 1 つ目のセグメントが 1.0 単位の場合、2 つ目は 1.5、3 つ目は 2.0 となります。各セグメントは 1 つ前のセグメントから 0.5 ずつ増加します。[幾何]ラジオ ボタンをオンにすると、隣接するセグメントの比率を一定係数として、1 つ目の点から 2 つ目の点まで各要素の長さが増加します。たとえば 1 つ目のセグメントが 1.0 単位の場合は、2 つ目が 1.5、3 つ目が 2.25 となります。各セグメントの長さは 1 つ前のセグメントの 1.5 倍となります。
[計算]スペーシング: 総長さ = h + (h+r) + (h+2r) + + (h + (n-1)r) = n[2h + (n-1)r]/2
[幾何]スペーシング: 総長さ = h + hr + hr 2 + + hr n-1 = h(1-r n )/(1-r)
h は最短の長さ、n は分割数、r はセグメント間の増分の比率です。
[計算]または[幾何]ラジオ ボタンを選択した場合、[コントロール]セクションで制御因子を選択できます。[短い長さ]ラジオ ボタンをオンにした場合は、1 つ目のセグメントの長さを隣接フィールドで指定します(h)。この値とエッジの総長さによって、一定の増分または比率が計算されます。[比率]ラジオ ボタンをオンにした場合は、最長セグメント対最短セグメントの比率を隣接フィールドで指定します。この値とエッジの総長さによって、1 つ目のセグメントの長さ、一定の増分、または比率が計算されます。[隣接]ラジオ ボタンをオンにした場合は、隣接するセグメント同士の比率を隣接フィールドで指定します(r)。この値とエッジの総長さによって、1 つ目のセグメントの長さが計算されます。
図 1: 不均一間隔の 4 点メッシュ
[3 点 3 角形メッシュ]
[4 点長方形メッシュ]
[8 点 3D メッシュ]
これら 3 つのコマンドによって、モデル内の複数の点で構成される構造メッシュが作成されます。各メッシュ コマンドを使用する際は、決まった順番(時計回りまたは反時計回り)でメッシュの点を指定する必要があります。点はモデルやスケッチ上の頂点をクリックすることで指定できます(マウス カーソルを頂点に重ねると錠前アイコンが表示されます)。その際は各点の座標を指定し、[ID]ボックスに既存の頂点番号を入力します。点はこうした作業を組み合わせて指定してください。
各コマンドでは、点の指定を促すプロンプトが表示されます。メッシュの形状は以下のとおりです。
属性、点、分割を指定したら、[適用]をクリックしてメッシュを作成します。
[1 つのオブジェクトを分割]、[2 つのオブジェクト間のメッシュ]、[4 つのオブジェクト間の 3D メッシュ]
作図オブジェクト間に構造メッシュを作成するコマンドです。各コマンドでは、次に示すように特定の順番でメッシュのオブジェクトを指定します。オブジェクトを指定する際は、モデル上の作図オブジェクトをクリックします。
[ジオメトリ] [メッシュ]
[1 つのオブジェクトを分割]コマンドで得られる結果は、[作成]
[変更]
[分割]コマンドのものと同様になりますが、実行段階では次の点で違いがあります。
属性、オブジェクト、分割を指定したら、[適用]をクリックしてメッシュを作成します。
構造メッシュを作成すると、ツリー表示内の[メッシュ]の下にエントリが表示されます。既存のメッシュを修正するには、このエントリを選択して右クリックし、[編集]を選択します。メッシュ関連のすべてのパラメータを編集できます。[適用]ボタンをクリックすると、メッシュに変更が適用されます。また、[メッシュ]にはメッシュに対して行われた操作が表示されますが、これも更新されます。次に一例を示します。
メッシュに関連する点またはオブジェクトを変更するには、[Esc]キーを押して選択したアイテムに戻ります。元のメッシュの作成時、または既存のメッシュの編集時にこの方法を使用できます。
たとえばメッシュを上記の例(4 つ目の手順)で修正する場合は、[ポイント メッシュ設定]ダイアログが表示されてから[Esc]キーを押します。点 D が削除されているので、新しく点 D を選択できます。[Esc]キーを押すと、選択した点またはオブジェクトをすべて削除し、再設定することができます。