このレッスンでは、まず Revit で作成したオブジェクトをレイヤとシーン エクスプローラを使用して編成します。その後、人工のライトでビーチ ハウスを照らして、夜間のレンダリングを作成できるようにします。
レッスンの準備:
シーンで人工のライトを使用するための準備を行う:
[mr Sky ポータル パラメータ](mr Skylight Portal Parameters)ロールアウトで Sky ポータルをオフにします。 

[環境](Environment)を選択します。[環境と効果](Environment And Effects)ダイアログ ボックス
[共通パラメータ](Common Parameters)ロールアウトで[マップを使用](Use Map)をオフにします。 
シーンのデイライトがなくなり、人工のライトで照らす準備ができました。
シーン エクスプローラをセットアップしてRevit オブジェクトを再編成する:
ビーチ ハウスのジオメトリは 3ds Max シーンにバインドされているので、3ds Max のツールを使用して編成することができます。まず、個別のレイヤ上に家具を配置して、家具の表示、非表示を簡単に切り替えられるようにします。

3ds Max によって[レイヤ](Layers)ツールバーが開きます。ただし、FBX ファイルから読み込んだジオメトリについてはレイヤ情報が含まれていないので、この時点では、シーンには 2 つのレイヤしかありません(既定の 0 レイヤと、すべてのジオメトリ(ライト、カメラ、家具、地表、建物自体)が含まれている beachhouse レイヤ)。

3ds Max シーン エクスプローラを使用して、この編成を改善しましょう。
[新規シーン エクスプローラ](New Scene Explorer)を選択します。 
このビューで、シーンの作業をより行いやすいようにデータ要素を整理しましょう。まず、いくつかのカラムを追加して、オブジェクトに関する詳細情報が表示されるようにします。

3ds Max によって[カラムを設定](Configure Columns)ダイアログ ボックスが開きます。


3ds Max によってシーン エクスプローラに[カラー](Color)カラムが追加されます。


家具を個別のレイヤに移動する:
プラス記号アイコンをクリックし、Revit から読み込んだジオメトリが含まれる beachhouse.fbx エントリを展開します。 
ここで、Revit シーン ファイルから読み込まれたすべてのオブジェクトがカテゴリ別に編成されます。[Furniture]カテゴリのオブジェクトが見えるようにスクロールします。
キーを押しながら最後の家具オブジェクトを選択すると、その間のすべてのオブジェクトが選択されます。
を押しながらクリックしたもの)の[非表示](Hidden)チェックボックスをクリックします。3ds Max によってすべての家具オブジェクトが非表示になります。[非表示](Hidden)チェックボックスをもう一度クリックすると、家具が再表示されます。 
3ds Max によって[新規レイヤを作成](Create New Layer)ダイアログ ボックスが開きます。


家具は、他の beachhouse オブジェクトとは別の、専用の Furniture レイヤ上にあります。3ds Max で作成したオブジェクトと同様に、これらの Revit オブジェクトについても[表示/非表示](Show/Hide)、[選択](Select)およびその他のレイヤ コントロールを使用することができます。
人工照明に使用するライトを選択する:
このチュートリアルでは、フォトメトリック ライトをオフにした状態で Revit シーンを読み込みました(デイライトのレンダリングでは使用しないため)。シーン エクスプローラを使えば、クリック 1 つでこれらのライトをオンに戻すことができます。
を押しながらのクリックで選択します。 
を押しながらクリックしたもの)の[ライト オン](Light On)チェックボックスをクリックします。 3ds Max によって選択したすべてのライトが点灯します。

[ツール](Tools)メニュー
[保存されたシーン エクスプローラ](Saved Scene Explorers)を選択すると、カスタマイズした任意のシーン エクスプローラ(Revit Data など)を再表示することができます。保存されたエクスプローラのリストがサブメニューとして表示されます。 夜間の屋内シーンをレンダリングする:
[露出](Exposure)領域で、[シャッタ スピード](Shutter Speed)を 2 (1/2 秒)、[絞り](Aperture)を 2.8 という、夜間の照明条件に適した遅いスピードに設定します。 
このシーンのレンダリングには長い時間(システムによっては約 1 時間半)がかかることがあるので、レンダリングを最後まで実行しない場合は、[レンダリング](Rendering)進行状況ダイアログ ボックスで[キャンセル](Cancel)ボタンをクリックし、次の図に示した結果を参考にしてください。

ほとんどの光源は室内を適度に照らしていますが、キッチンの照明が明るすぎて、キャビネットと冷蔵庫のディテールが白とびしています。これは、Revit に戻って光の強度を調整しなくても、3ds Max のコントロールを使って修正することができます。
[減光する](Dimming)領域で、[結果として生じる強度](Resulting Intensity)を 50 % (パーセント)に設定します。 
これで、ライトの強度が 5280 ルーメンから 2640 ルーメンに下がります。

結果を比べてみると、キッチンのライトが暗くなったことが分かります。キャビネットの詳細が分かりやすくなり、キッチンの床のグレアが少なくなりました。
作業を保存する:
このチュートリアルでは、Revit で作成したモデルを 3ds Max に読み込んで、プロレベルの魅力的なレンダリングを作成する方法を学びました。
このチュートリアルで習得したカメラ、ライティング、露出テクニックの知識を活かして、以下のような、バンガロー モデルの別のビューを作成してレンダリングしてみるとよいでしょう。

ベッドルーム

リビング

キッチン

夜間の外観
これらのすべてのビューは、シーン beachhouse_final.max にセットアップされていて、すぐにレンダリングできるようになっています。