このチュートリアルでは、mental ray の被写界深度レンダリング効果を使用してレンダリングのリアルさを増す方法を学習します。
被写界深度は、シーン内の固定点(焦点面)に焦点を合わせる場合に使用される方法です。焦点面の領域は焦点が合ったまま、焦点平面よりも近いオブジェクトや遠いオブジェクトはぼやけます。これは実際のカメラの動作であり、被写界深度を使用すると、レンダリングを写真のように見せることができます。
スキル レベル: 中級
所要時間: 45 分
レッスンの準備:
距離を計測する:
+W を押します。 

[テープ](Tape)ヘルパーを使用すると、カメラとシーン内の 3 つのオブジェクト(椅子、植木鉢、建物のコーナー)との距離を測ることができます。各オブジェクトの位置は焦点面(そのシーンで最もはっきりと焦点が合う領域)となります。

[パラメータ](Parameters)ロールアウトの[長さ](Length)フィールドで、2 つのオブジェクト間のおよそ 2.3 メートルという距離がと表示されます。


[長さ](Length)フィールドには、およそ 20 メートルという距離が表示されます。
を押して[テープ](Tape)ヘルパーを削除します。 
[長さ](Length)フィールドには、およそ 28 メートルという距離が表示されます。
を押して[テープ](Tape)ヘルパーを削除し、右クリックして[ヘルパー](Helper)作成モードを終了します。 距離がわかったので、フォアグラウンドにある椅子を最初のレンダリングの焦点平面として使用します。
f-ストップとフォーカス プレーンを調整する:
+W を押して 4 つのビューポートのレイアウトに戻り、Camera-Chair ビューポートをアクティブにします。
[レンダラー](Renderer)タブ
[カメラ効果](Camera Effects)ロールアウト
[被写界深度(DOF)](Depth of Field)領域で[有効](Enable)にチェック マークを付けます。 
被写界深度のレンダリング効果は、パース ビューポートでのみ機能するので、ビューポートのビューを変更する必要があります。
[カメラ効果](Camera Effects)ロールアウト
[被写界深度(DOF)](Depth of Field)領域で、ドロップダウン リストを[f-ストップ](f-Stop)(絞りの設定)にしておきます。この操作により、焦点が合っていないオブジェクトのぼやけの度合いを指定することができます。 
絞りの値、つまり f-ストップの設定が低いほど絞りは大きくなり、焦点が合っていない領域のぼやけが強くなっていきます。
今のところ[レンダリング設定](Render Setup)ダイアログ ボックスは開いたままにしておきます(レンダリング フレーム ウィンドウと重なっている場合は移動します)。

フォアグラウンドの椅子に設定した焦点平面の焦点が最もシャープになり、バックグラウンドは次第にぼやけが強くなっていきます。
さらに 2 つの焦点面を使用してレンダリングを作成する:

焦点は植木鉢とその中の植物の領域で最もシャープになっています。フォアグラウンドのすべてのオブジェクトがぼやけ、バックグラウンドも多少ぼやけています。

フォアグラウンドのすべてのオブジェクトがぼやけ、主に建物に焦点が合っています。
最後に 1 つ調整しましょう。[f-ストップ](f-Stop)を調整して、フォアグラウンドの焦点をもう少し合わせます。
[f-ストップ](f-Stop)設定を使用して被写界深度の効果をコントロールする:

前のレンダリングに比べて、フォアグラウンドが非常にはっきりしました。


上: f2.8 の狭い焦点範囲
.
下: f5.6 の奥行きのある焦点範囲
作業を保存する:
被写界深度カメラ効果を使用すると、レンダリングが実際のカメラで撮影されたように見せることが簡単にできます。