絞りとシャッタ速度

以下の図は、f11 の開口絞りに設定されたレンズを通過する光の量を示したものです。図 A はシャッタ速度が速く、少量の光しか通過しません。図 B はシャッタ速度が遅く、多くの光が通過します。

普通、最適な量の光がカメラに入るようにするためには、シャッタ速度と絞りの両方を調整する必要があります。

たとえば、晴れた日の屋外の設定では、高速なシャッタ速度と小さな絞りを組み合わせて、明るい環境を補正します。

しかし、曇った日には、速度を落とすことによって多くの光がレンズを通過するようにします。そうしないと、ショットが露出不足になって暗くなりすぎてしまいます。

高速移動するオブジェクトが環境に含まれている場合は、高速なシャッタ速度を使用してぼやけを防ぎます。高速なシャッタ速度を補正するために、絞りを開いて多くの光を取り込みます。

シャッタ速度と絞りの効率的なバランスを取ることが課題となります。ある状況でうまくいった設定が別の状況でもうまくいくとは限りません。

概要

3ds Max でシーンを構築する場合は、絞りとシャッタ速度の設定を色々と試して、最適なライティング条件を作成する必要があります。

3ds Max には、それぞれの環境条件に合わせて構築された、さまざまな露出プリセットが用意されています。これを使用し、さらにシャッタ速度と f-ストップを必要に応じて手動で調整して、露出を微調整するとよいでしょう。

以下の 3 つの図は、異なる露出設定によって同一のシーンにどのような影響が出るかを示したものです。

適切な露出設定のシーン: シャッタ速度 1/500 秒、f8

露出不足のシーン: シャッタ速度 1/1000 秒、f16

露出過多のシーン: シャッタ速度 1/100 秒、f5.6