[パラメータ ワイヤリング](Parameter Wiring)ダイアログ ボックスを使って、[ワイヤ パラメータ](Wire Parameters)の関係を定義できます。このダイアログ ボックスでは、オブジェクト パラメータ間で単方向および双方向の制御を設定し、現在の設定を編集し、パラメータの設定を定義する式を作成したり編集したりすることができます。
アニメート可能なパラメータだけがワイヤリングできます。頂点のようなサブオブジェクトは、アニメートした後でワイヤリングします。
パラメータ ワイヤを使って、マニピュレータやカスタム アトリビュートとオブジェクト、マテリアル、モディファイヤを接続することができます。
例: ワイヤ パラメータで式を使うには:
[ワイヤ パラメータ](Wire Parameters)を選択します。
[長さ](Length)を選択します。 ボックスからマウス カーソルの位置まで破線のラバーバンド ラインが伸びます。
[位置](Position)
[Z 位置](Z Position)を選択します。 球の位置とボックスの長さがワイヤリングされます。
ビューポートで球を移動すると、ボックスの長さも変わります。abs() を使用すると、ボックスの長さが負の値になることはありません。
複数の従属パラメータを 1 つのマスター パラメータで制御するには:
この手順を繰り返し、従属パラメータを必要なだけ設定することができます。その結果、1 つの扇状のパラメータ ワイヤが作成され、マスター パラメータを変更すると一度にすべての従属パラメータを変更することができます。
ワイヤリングされた連続パラメータを作成するには:
この手順を繰り返し、何度でも従属パラメータをマスター パラメータに変更することができます。その結果、連鎖状のパラメータ ワイヤが作成され、最初のマスター パラメータを修正すると、それぞれの従属パラメータが次のパラメータと一定の関係を維持していきます。
シーン ノードの間にワイヤリングされたパラメータを編集するには:
ワイヤリングされたパラメータ含むシーンを作成するか継承して特定の関係を編集する場合、スケマティク ビューを使用して、その関係を探し、[パラメータ ワイヤリング](Parameter Wiring)ダイアログ ボックスで開きます。
をクリックして、[Schematic View dialog](Schematic View dialog)ダイアログ ボックスを開きます。 スケマティク ビューが開いて、シーン ノードと表示フロータが表示されます。

ノード間のワイヤは、[パラメータ ワイヤ](Param Wires)ボタンと同じ色の線として表示されます。

ワイヤリングされた関係がツールチップに表示されます。

このワイヤリングされたパラメータがハイライト表示された[パラメータ ワイヤリング](Parameter Wiring)ダイアログ ボックスが開き、現在の設定をアクティブになります。

単一のシーン ノード内にワイヤリングされたパラメータを編集するには:
パラメータがシーン ノード内(オブジェクトに適用されるモディファイヤのパラメータに対するオブジェクトの位置など)でワイヤリングされている場合、ワイヤリングはスケマティク ビューで簡単にわからない場合があります。ただし、追加の[表示](Display)オプションを使用してワイヤリングをエクスポーズすることができます。
をクリックして、[Schematic View dialog](Schematic View dialog)ダイアログ ボックスを開きます。 スケマティク ビューが開いて、シーン ノードと表示フロータが表示されます。

パラメータ ワイヤリングがオブジェクトの内部にあるため、何も変更されません。内部構造は、ワイヤリングを展開して参照する必要があります。


このようなワイヤを表示するスケマティク ビューの場合、次のような[エンティティ](Entities)領域で表示フロータのスイッチをオンにする必要があります。
次の図は、オブジェクトの位置と半径の間のリンクを示しています。



ダイアログ ボックスに表示されるツリー ビューは 2 つあり、シーンで確認できるアニメート可能なオブジェクトのパラメータをすべて表示します。現在選択されているオブジェクトの名前は上部に表示されます。ツリー ビューではシーンのオブジェクトを表示し、シーンのオブジェクトやシーンそのもののアニメート可能なパラメータをすべて選択し、ワイヤリングすることができます。
ツリー ビューは既存のワイヤリングを色分けして表示します。ワイヤ コントローラが割り当てられているパラメータは赤色で表示されます。双方向ワイヤリングの一方であっても、単方向ワイヤリングの従属パラメータであっても変わりません。ワイヤ制御されているパラメータが選択されると、直接ワイヤリングされているパラメータはすべて別のツリー ビューに緑色の文字で表示されます。いずれの場合も、パラメータがトラック内にあり展開されていなければ、トラックは赤色または緑色で表示され、トラックを展開してワイヤを表示することができます。
ツリー ビューの上部には次のようなボタンがあります。
トラック ビューに、アニメーション サブコントローラが、マスター パラメータのトラックにネストされたトラックとして表示されます。 その値は、マスター パラメータ値を直接変更します。 サブコントローラにキーフレームを設定できる場合は(最初に双方向ワイヤリングが作成された場合の既定値)、ワイヤリングされたパラメータのいずれかを調整してキーフレームにすることができます。 つまり、マスターではないパラメータを調整してワイヤリングしたペアをキーフレームにした場合、アニメーション サブコントローラにキーフレーム設定された値はマスター パラメータ変換式から求められます。ワイヤリングされたペアはいずれのパラメータからもアニメートできるので、マスター パラメータの選択は単に形式的なものです。
ツリー ビューの間には、方向を制御するボタンが 3 つあります。 一度に 1 つしか選択できません。制御の方向(単方向または双方向)を指定します。
このボタンの名前は、クリックするとワイヤリングされていないパラメータに新たにワイヤリングを追加される場合は[接続](Connect)に、クリックすると既存のワイヤリングの式や方向が変更される場合は[更新](Update)に変わります。既存のワイヤリングを変更できるのは[更新](Update)をクリックする場合だけです。
このボタンが有効なのは、選択したパラメータの間に既存のワイヤリングがある場合です。[切断](Disconnect)をクリックすると、ワイヤ コントローラを削除してマスター パラメータのアニメーション トラックと置き換えるか(双方向の場合)、標準のコントローラを置き換えます(単方向の場合)。
パラメータ ツリーの下に変換式ウィンドウがあります。 これらの変換式では、各パラメータの変更が他方に与える影響を定義します。 通常は、逆も成立します。 (パラメータ同士で逆の式が成立しない変換式を指定することもできますが、お勧めできません。それは、どちらのパラメータが先に変更されるかによって、ワイヤリングの結果が異なるからです。)
初めてパラメータがワイヤリングされた場合の既定の式は、パラメータ同士を 1 対 1 対応でリンクさせる簡単なものです。 このウィンドウで式を編集できます。 有効な式によって、正しい種類のパラメータが生成されます。 たとえば、高さのように実数値を持つパラメータを位置のように Point3 値を持つパラメータにリンクさせる場合、同じ出力値の種類を生成するように式に変換機能を持たせる必要があります。
式の構文の詳細は、『MAXScript ヘルプ』のトピック「スクリプト コントローラ」を参照してください。
単方向ワイヤリングでは、ワイヤ コントローラが割り当てられていないため、コントロール パラメータの変換式ウィンドウは使用できません。
双方向ワイヤリングでは、どちらの変換式ウィンドウも使用できます。