断面パラメータを変更する

Simulation Composite Analysis で使用する断面パラメータを定義します。

*User Material 定義を使用した場合、Abaqus では特定の断面パラメータを計算できません。これは、これらの断面パラメータの計算に必要な弾性定数が使用できないためです。解析を正常に実行するには、これらのパラメータを定義する必要があります。

Simulation Composite Analysis にはコマンド ライン プログラム xStiff が搭載されています。このプログラムは、Abaqus 入力ファイルを読み取り、Simulation Composite Analysis 材料を使用する低減積分要素で必要な外部剛性パラメータを自動的に計算して挿入します。この補助プログラムにより、モデル作成プロセスの速度と精度が大幅に改善されます。

  1. *SolidSection を検索することで、断面定義を見つけます。
  2. 断面定義は次のように表示されます。
    *SOLIDSECTION, ELSET=PLATE_LAYUP-1, COMPOSITE, ORIENTATION=ORI-1, STACKDIRECTION=3, LAYUP=PLATE_LAYUP
    1., 1, EXAMPLEMATERIAL, 45., PLY-1
    1., 1, EXAMPLEMATERIAL, 0., PLY-2
    1., 1, EXAMPLEMATERIAL, -45., PLY-3
    1., 1, EXAMPLEMATERIAL, 90., PLY-4
    1., 1, EXAMPLEMATERIAL, 45., PLY-5
    1., 1, EXAMPLEMATERIAL, 0., PLY-6
    1., 1, EXAMPLEMATERIAL, -45., PLY-7
    1., 1, EXAMPLEMATERIAL, 90., PLY-8
    1., 1, EXAMPLEMATERIAL, 45., PLY-9
    1., 1, EXAMPLEMATERIAL, 0., PLY-10
    1., 1, EXAMPLEMATERIAL, -45., PLY-11
    1., 1, EXAMPLEMATERIAL, 90., PLY-12
    1., 1, EXAMPLEMATERIAL, 90., PLY-13
    1., 1, EXAMPLEMATERIAL, -45., PLY-14
    1., 1, EXAMPLEMATERIAL, 0., PLY-15
    1., 1, EXAMPLEMATERIAL, 45., PLY-16
    1., 1, EXAMPLEMATERIAL, 90., PLY-17
    1., 1, EXAMPLEMATERIAL, -45., PLY-18
    1., 1, EXAMPLEMATERIAL, 0., PLY-19
    1., 1, EXAMPLEMATERIAL, 45., PLY-20
    1., 1, EXAMPLEMATERIAL, 90., PLY-21
    1., 1, EXAMPLEMATERIAL, -45., PLY-22
    1., 1, EXAMPLEMATERIAL, 0., PLY-23
    1., 1, EXAMPLEMATERIAL, 45., PLY-24
  3. ExampleMaterial のすべてのインスタンスを、前のセクションで作成した Simulation Composite Analysis 材料名に置き換えます。
  4. 入力ファイルを保存します。
  5. Simulation Composite Analysis 2015 のコマンド シェルを開き、ASCA_Tutorial_2_Abaqus.inp ファイルが保存されている場所にフォルダを変更します。
    >>cd <directory containing input file>
  6. 次のコマンドを実行します。
    >>xstf /i ASCA_Tutorial_2_Abaqus
  7. xStiff ユーティリティは入力ファイルをコピーし、必要なすべての外部剛性パラメータを計算して挿入し、そのファイルに ASCA_Tutorial_2_Abaqus_xs.inp という名前を付けて保存します。
  8. 変更された入力ファイルを開いて、断面定義を見つけます。*HourglassStiffness キーワードが断面定義の末尾に追加されていることを確認します。