Linux オペレーティング システムを実行するコンピュータ上に Abaqus または MSC Nastran 用 Simulation Composite Analysis をインストールします。Abaqus では Linux クラスタも含まれます。
Simulation Composite Analysis は、SUSE Linux Enterprise Server (SLES) 11 および Red Hat Enterprise Linux (RHEL)でサポートされています。その他の Linux ディストリビューションでも機能する場合がありますが、サポート対象ではありません。このセクションは、Linux の操作と Linux シェルの使用に関する基本的な知識があることを前提としています。インストールでは通常、root 権限が必要になります。
Simulation Composite Analysis のインストールは、.tar.gz ファイルで提供されます。次の「インストール手順」セクションでは、製品のインストール方法について説明します。
Linux オペレーティング システムでは、Abaqus または MSC Nastran 用 Simulation Composite Analysis のみがサポートされており、Linux ではネットワーク ライセンスのみを使用できます。スタンドアロン ライセンスは利用できません。したがって、有効なオートデスク ネットワーク ライセンス サーバをインストールして、Linux で Simulation Composite Analysis を実行する必要があります。
インストールを開始するには、.tar.gz ファイルの内容を解凍して抽出します。抽出されたフォルダには、次の重要な設定ファイルとフォルダがあります。
Simulation Composite Analysis をインストールするには、install.sh を実行します。ただし、インストールを開始する前に、テキスト エディタで install.sh を開き、適切な環境変数に修正し、ファイルを保存します。次に環境変数について説明します。
重要: Simulation Composite Analysis を Linux クラスタ上で実行する場合は、このフォルダはすべての節点間で共有されているフォルダである必要があります(MATDIR は解析のすべての節点上に存在する必要があります)。
install.sh を適切に修正したら、ファイルを保存して実行します。Simulation Composite Analysis のインストールでは通常、root 権限が必要になります。
インストール中にエラーが発生した場合は、生成される .log ファイル(install.sh と同じフォルダ内)の内容を表示し、エラーの詳細を確認します。
Linux 用 Simulation Composite Analysis のインストールでは、Abaqus に Simulation Composite Analysis のインストール場所を指示する abaqus_v6.env ファイル内の usub_lib_dir 変数が更新されません。これは複数のユーザで共有している Linux マシンでは一般的です。したがってこのプロセスは、解析を実行するユーザが行うことをお勧めします。abaqus_v6.env file ファイルと usub_lib_dir の適切な設定方法に関する情報については、『Abaqus 解析のユーザ マニュアル』のセクション 3.2.2 を参照してください。usub_lib_dir の値は、対象の Abaqus バージョンによって異なります。Abaqus 6.11 およびそれ以前のバージョンでは、次のように設定されています。
usub_lib_dir = ‘ADSDIR/asca2015.1/bin/abaqus611’
Abaqus 6.12 では次のとおりです。
usub_lib_dir = ‘ADSDIR/asca2015.1/bin/abaqus’
ここで、ADSDIR はインストール時に設定された環境変数値です。