Abaqus/CAE の内部で[複合材料を作成]プラグインを使用すると、さまざまな材料および解析オプションを選択できます。
選択できる材料および解析オプションは次のとおりです。
- 解析で使用する複合材料の選択(Simulation Composite Analysis と互換性のある材料特性指定を、Abaqus/CAE の外で Composite Material Manager を使用して作成する必要があります)。
- 4 つの単位系の選択
- 材料主方向の選択
- 破損した平織物特性の計算方法
- 静水圧誘起の材料強度強化の組み込み
- 剛性劣化方法(瞬間的、エネルギー ベース、またはなし)
- 破損前非線形性の組み込み
- 母材構成と繊維構成の破損後剛性劣化率(従来の劣化)または劣化エネルギー(エネルギー ベースの劣化)の設定
- 繊維構成と母材構成の応力とひずみを提供する追加の出力変数の作成
これらのオプションを使用して、問題の要件に合わせて特定の解析を調整できます。使用可能なオプションの詳細については、『Simulation Composite Analysis ユーザ ガイド』を参照してください。
注: 2 つの Simulation Composite Analysis プラグインがあります。 [複合材料を作成]プラグインは、層ベースの材料に使用され、[粘性材料を作成]プラグインは粘性材料の定義に使用されます。
材料を作成
次の手順では、プレート用にユーザ材料を作成し、[複合材料を作成]プラグインを使用して進行性破損解析を要求します。
- メイン ツールバーからを選択します。[複合材料を作成]プラグインが表示されます。
- マテリアル ライブラリのリストから、前のセクション、Tutorial_1 で作成した材料を選択します。
注: この材料に固有の単位系依存の工学定数がダイアログ ボックスに一覧表示され、確認できます。
- [モデル単位を選択]リストから[lb/in/R]を選択します。
- 4 つの単位系から選択します。既定の単位系は N/m/K です。
- 繊維方向として 1 を選択します。
- 繊維方向として 2 も使用できますが、1 方向とは異なる複合材料のレイアップ方向が必要になります。一般的な規則として、モデル間で一貫性を維持するために、繊維方向として 1 を使用することをお勧めします。ただし、複雑なモデル ジオメトリと断面方向の制限の組み合わせにより、Abaqus で方向 1 を繊維方向とする方向を作成できない場合があります。このような場合は、繊維方向として 2 方向を使用する必要があります。
- [解析基準]および[出力]オプションに対する残りの既定の設定を受け入れます。
- ダイアログ ボックスは次のように表示されます。
- [OK]をクリックします。
これらの手順を完了すると、ユーザ材料が作成されます。この材料は、プレートの複合材料レイアップを定義するために使用されます。