ユーザ材料定義を作成する

バルク データ ファイルに適切なユーザ材料エントリを追加します。

Simulation Composite Analysis では、従来の材料定義ではなく、MATUSR および MATUDS エントリが使用されます。この手順では、材料を追加して、Simulation Composite Analysis で使用するために形式を設定します。

  1. チュートリアル 1 を表示し、「 Composite Material Manager を使用してユーザ材料特性を指定する」セクションで説明している手順に従ってユーザ材料を作成します。
  2. ASCA_Tutorial_2_Nastran.bdf をテキスト エディタで開きます。
  3. MAT1 エントリを検索することで、材料定義を見つけます。MAT1 エントリは等方性材料、9025 を定義します。このエントリを保持し、MATUSR と MATUDS エントリを追加します。MAT1 エントリは、MSC Nastran でレイヤ状のソリッド複合材料で使用するために必要な一時的な材料として機能します。

    このバルク データ ファイルで定義された PCOMPLS エントリなどの特定のバルク データ ファイル特性エントリは、ユーザ定義材料とは機能しません。したがって、解析を実行するには、ユーザ材料と同じ材料 ID を持つ一時的な材料を作成する必要があります。

  4. MAT1 エントリの上に次のように入力します。
    MATUSR, 9025, 1, 23
    このエントリは、ユーザ定義の材料モデルを指定します。9025 は、手順 1 で Composite Material Manager を使用して作成した Tutorial_1 材料の材料 ID です。この値はコンピュータ間で異なる場合があることに注意してください。ご使用のマシンに適切な材料 ID 番号を決定するには、ASCAMatDB.xml ファイルを参照してください。
  5. ここでは次のように入力します。
    MATUDS, 9025, MATUSR, asca, UMAT
    , REAL, 3, 1, 1, 0, 0, 0, 0,
    ,     , 0, 0, 0, 0, 0.1, 1E-06
    このエントリは、Simulation Composite Analysis で使用する拡張された材料モデルを定義します。最後の 2 行は、複合材料に使用するマルチスケールの構成関係の正確なフォームを決定するために、Simulation Composite Analysis によって使用されるユーザ材料定数を特定します。

ユーザ材料定数

ユーザ材料定数(UMC)は、MATUDS エントリ内の REAL フィールドの直後に置かれます。このチュートリアルで特に重要なのは、UMC 1~3、8、12~13 です。各 UMC の詳細な説明については、『ユーザ ガイド』の「付録 A」を参照してください。

完成した材料定義は、次のように表示されます。
MATUSR, 9025, 1, 23
MATUDS, 9025, MATUSR, asca, UMAT
, REAL, 3, 1, 1, 0, 0, 0, 0,
,     , 0, 0, 0, 0, 0.1, 1E-06
MAT1, 9025, 1.806E+07