外部剛性パラメータ

入力ファイルに外部剛性パラメータを追加します。

Abaqus で材料を定義するために、Simulation Composite Analysis は *User Material 定義ではなく、*Elastic 定義を使用します。*User Material 定義を使用した場合、Abaqus では特定の断面パラメータを計算できません。これは、これらの断面パラメータの計算に必要な弾性定数が使用できないためです。解析を正常に実行するには、これらのパラメータを定義する必要があります。

Simulation Composite Analysis には xStiff と呼ばれるコマンド ライン プログラムが搭載されています。このプログラムは、Abaqus 入力ファイルを読み取り、Simulation Composite Analysis 材料を使用する低減積分要素で必要な外部剛性パラメータを自動的に計算して挿入します。この補助プログラムにより、モデル作成プロセスの速度と精度が大幅に改善されます。

通常、xStiff は、モデルを作成して解析用に送信する前に実行します。ここで、この解析の入力ファイルが書き込まれ、xStiff を使用して適切な外部剛性パラメータが計算および挿入されます。

  1. ジョブを作成するには、[Job]モジュールに切り替えます。
  2. モデル ツリー内の[Jobs]アイコン をダブル クリックするか、メイン ツールバーから[Job] > [Create]を選択します。[Create Job]ダイアログ ボックスが表示されます。
  3. ジョブに ASCA_Tutorial_3 という名前を付け、[Continue]をクリックします。[Edit Job]ダイアログ ボックスが表示されます。
  4. 既定のジョブ選択を適用し、[OK]をクリックします。
  5. メイン ツールバーで、[Job] > [Write Input] > [ASCA_Tutorial_3]を選択します。
  6. Simulation Composite Analysis 2015.1 コマンド シェルを開き、ASCA_Tutorial_3.inp ファイルが保存されている場所にフォルダを変更します。
    >>cd <directory containing input file>
  7. コマンド シェルで次を入力します。
    >>xstf -i ASCA_Tutorial_3
  8. xStiff は変更された入力ファイルを書き込み、ASCA_Tutorial_3_xs.inp という名前に変更します。
  9. 新しいファイルを開いて、断面定義に外部剛性パラメータが追加されていることを確認します。特に、xStiff は次の断面パラメータを追加しました:
    • ポアソン
    • 厚さ係数
    • 横せん断剛性
    • 砂時計剛性
  10. コマンド ラインで次のように入力して、解析にジョブを送信します。
    >>abaqus job=ASCA_Tutorial_3_xs