MCT 状態変数の出力を要求

テキスト エディタを使用して MCT 状態変数の出力を要求します。

解依存の MCT 状態変数は、Simulation Composite Analysis のユーザ定義材料サブルーチン中で計算された特定の単位量の履歴を追跡します。バルク データ ファイル内で明示的に要求されない限り、これらの MCT 状態変数は出力ファイルには書き込まれません。NLOUT エントリを使用して、バルク データ ファイルの MCT 状態変数出力を要求します。次の例を考えます。

NLOUT, 101,
, ESV, SV1, SV2, SV10, SV11, SV12

NLOUT エントリは、SOL 400 の NLSTRESS ケース コントロール コマンドによって参照される追加の非線形出力量を指定します。ここでは、NLOUT エントリに ID 番号 101 を指定し、ユーザ状態変数 (ESV) SV1、SV2、SV10、SV11 および SV12 の出力を要求しました。

UDSESV

上に示すような状態変数の出力を要求するには、必ず UDSESV エントリ経由で状態変数の数を定義しなければなりません。以下に例を示します。
UDSESV, , 36
これは、すべてのユーザ材料に対して状態変数の数を 36 に設定します。これにより、最大で SV36 までの出力を要求することができます。MSC Nastran では、行当たり最大で 9 個までしかフィールドを使用できないことに注意してください。

解析に必要な状態変数の最小数は多くの要因によって異なります。次のリストを参照して、この数を決定します。
  • 瞬間的な劣化の発生した一方向材料または織物材料 - 8
  • エネルギー ベースの劣化の発生した一方向材料または織物材料 - 12
  • 構成応力/ひずみデータの出力を持つ一方向材料 - 36
  • 構成応力/ひずみデータの出力を持つ織物材料 - 91
  • 粘性材料 - 10

注: UDSESV エントリを使用して、少なくとも 8 つの状態変数を定義する必要があります。

次の例は、NLSTRESS、NLOUT および UDSESV エントリを使用してすべての非線形応力およびユーザ状態変数 1~3 の出力を要求する方法を示します。これらの出力を Patran で表示するには、PARAM エントリを使用する必要があります。

注: この例は、後処理のための特定の変数の出力を取得するために必要なエントリを示すことを意図しています。したがって、必要な一部のエントリが省略されています。