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円錐形で末広がりに一方向を照らす Spot Light(スポット ライト)を作成します。

スポット ライトは一方向にだけ光を照射し、照射された光は一点から円錐状に広がります。

Spot Light オプション

Spot Light Options は、Spot ライト ツールを使って開くことができます。

Color

ライトの色。このパラメータにテクスチャをマップすると、ライトはテクスチャを投影します (正確な投影方法は Light Type で決まります)。既定の設定は白です。

Intensity

ライトの輝度です。ライトが影響を及ぼす場合、この値ではその強さを設定します。Intensity 値が 0 のライトは光を発しません。Intensity 値を負にすると、ライトは、影響する領域でシーンからライトを削除します。スライダ レンジは 0~100 です。既定値は 1 です。

ヒント:

ホットスポットやグレアを減らすか削除するには、Intensity 値を負にします。

Decay

距離に従ってライトの輝度が減衰する割合を制御します。距離を 1 単位より短くすると、Decay 設定には効果がありません。Active EffectsForce が設定されている、つまりオフでない場合、Decay の値は、距離に従って Force の強度が減衰する割合を制御します。

有効な設定は 0、1、2、3 です。既定の設定は 1 です。

0 減衰なし。ライトはすべてのオブジェクトに到達します。
1 ライトの輝度は距離に比例して直線的に減少する。実世界の光よりゆっくりと減少。
2 ライトの輝度は距離の 2 乗に比例して減少する。実世界の光と同じ。
3 ライトの輝度は距離の 3 乗に比例して減少する。実世界の光より早く減少する。
Spread

Spot Light の光線のエッジからエッジまでの角度を制御します。Spread の値を 170 より大きく設定すると、解像度の問題が発生することがあります。小さいオブジェクトは影を落とさない可能性があります。有効範囲/スライダ レンジは 2 から 179 です。既定値は 90 です。

Dropoff

Spot Light の光線の中心からエッジに向かって、ライトの輝度が減衰する割合を制御します。有効範囲は 0 から ∞ です。スライダ レンジは 0~255 です。

一般的な値は 0~50 です。1 以下の値では、事実上変化はなく、光線の半径方向に沿ってライトの輝度が減衰されません。既定値は 0(減衰なし)です。

ヒント:

Penumbra パラメータは、多少 Dropoff パラメータに似たエフェクトが得られます。

Penumbra

Spot Light の輝度が直線的に 0 まで減衰する範囲の角度を制御します。

たとえば、Spread の値が 50 で Penumbra の値が 10 の場合、Spot Light は 60(50 + 10)度の角度で広がり、Spot Light の輝度は 50 度と 60 度の角度の間で 0 まで減衰します。Spread の値が 50 で Penumbra の値を -10 にすれば、Spot Light は 50 度の角度で広がり、Spot Light の輝度は 40 度と 50 度の角度の間で 0 まで減衰します。

有効範囲は -90~90 です。スライダ レンジは -10~10 です。既定値は 0 です。

Edge Quality

デプス マップ シャドウで使用されるブラー フィルタのサイズを表します。有効範囲は 1~10 です。スライダ レンジは 1~5 です。既定値は 2 です。

Edge Quality の値が小さい(1 または 2)と、影のエッジ部分に階段状のギザギザ(エイリアシング)が生じることがあります。Edge Quality の値を大きくすれば、このギザギザはなくなりますが、レンダリングに時間がかかります。これにより影のエッジがよりソフトになるため、鮮明なエッジを維持するには、影の Resolution の値を大きくする必要があります。

ブラー(ぼかし)の全般的なレベルを制御するには、Edge Quality の値ではなく Resolution の値を調整します。

Resolution

レイキャスティングで使用されるシャドウ デプス マップのサイズを表します。影の輪郭の柔らかさ/鮮明さを定義します (Edge Quality と Spot Parameters セクションの Spread の値も、全般的な影のアウトラインの柔らかさ/鮮明さに影響します)。

Resolution(解像度)の値が高ければ、エッジが鮮明な影になりますが、余分なメモリを使用しレンダリングの速度も落ちます。Resolution の値が低ければ、メモリが小さくて済みレンダリングの速度も上がります。Resolution の値を 50 にすれば、柔らかく滑らかな影が生成されます。有効範囲は 2~4096 です。スライダ レンジは 8 ~ 1024 です。既定値は 512 です。

Resolution の値が同じであれば、Spread 値が大きい Spot Light に比べて、Spread 値が小さい Spot Light の方がよりはっきりした影になります。たとえば Spread の値が 90 の Spot Light で、Spread の値が 45 の Spot Light と同じくらい鮮明な影を作成するには、Resolution 値を 2 倍にする必要があります。

Fog samples

ライト フォグ シャドウの質を制御します。Fog Samples の値を大きくすれば、質の高いフォグ シャドウが得られますが、レンダリング時間がかかります。有効範囲は 4~4096 です。スライダ レンジは 4 ~ 1024 です。既定値は 50 です。

通常、既定値(50)で十分ですが、詳細が失われたり、ノイズが表示されたりする可能性があります。このような場合には、Fog Samples の値を Resolution の値まで大きくします。

Min Depth

レイキャスティングでシャドウ マップが計算される前に、影を落としているオブジェクト上のポイントを Spot Light に向かって移動させるワールド空間での距離を表します。Min Depth の値を調整して、セルフシャドウの問題を解決します。有効範囲は 0 から ∞ です。スライダ レンジは 1~10 です。既定値は 0.05 です。

Min Depth の値が 0 であれば、ライトがサーフェスに対して傾いている場合、(影を落としていれば)オブジェクトは 50% が影に隠れます。Min Depth の値が比較的小さければ、特に Blend Offset の値も小さくした場合、サーフェスは自分の影から姿を現します。Min Depth が大きすぎると、オブジェクトはごく近いサーフェスにも影を落とすことができません。

また、サーフェスが影を落とす必要がなく影を受けるだけでよい場合は、オブジェクトの Shadows をオフにします(「Shadows」を参照)。Min Depth の値は 0 で十分です。この典型的な例が地表プレーンです。

Blend Offset

レイキャスティングでシャドウマップが計算される前に、影を落としているオブジェクト上のポイントを Spot Light に向かって移動させる距離を、比例的に変更します。Blend Offset の値を調整して、セルフシャドウの問題を解決します。有効範囲は 0 から ∞ です。スライダ レンジは 1~10 です。既定値は 1 です。

Shadows

ライトが影を落とすかどうかを決めます。既定の設定はオフです。レイキャスト イメージでは、Spot Light のみが影を落とすことに注意してください。

Exclusive

ライトにリンクされたオブジェクトだけを照らすようにします。Exclusive Link を OFF にすると、ライトはライト リンクがないオブジェクトを照らします。既定の設定は OFF です。