Render > Render to QuickTimeVR

Web ブラウザまたは QuickTime Player でモデルの周囲を移動したり、内部シーンを探索したりするために、QuickTime VR ウィンドウをレンダリングします。

注:

この機能を使用するには、コンピュータに QuickTime をインストールする必要があります。

注:

QuickTimeVR は、64 ビット版の Windows オペレーティング システムでは動作しません。

注:

また、QuickTime 7.1 の場合は、大きな QTVR シーンを直接ナビゲートできない可能性があるという制限があります。ただし、適切な QuickTime プラグインをインストールした Web ブラウザに QTVR ファイルをロードすれば、ナビゲートできます。

QuickTimeVR オプション

Render > Render to QuickTimeVR を選択して、Options ウィンドウを開きます。Render > Render to QuickTimeVR には次のオプションがあります。

Image Source

Screen Grab — QTVR のソースとしてパースビューを使用します。パースビューがカレントではない場合、QTVR により、最初に使用可能なパースビューをソースに設定されます。

注:

このモードでは、ワイヤフレームや Hardware Shade など、さまざまなウィンドウ表示スタイルがサポートされています。

ヒント:

ウィンドウのアスペクト比を維持したままで出力サイズを変更するには、まず、パースビューのアスペクト比を Fixed に設定してから、パースビューをドラッグして希望する出力サイズに変更します。

Render — QTVR のソースとして Alias ソフトウェア レンダラ(Render、PowerRender、Hidden-line など)を使用します。必要に応じて、使用可能なレンダラから 1 つを選択します。

注:

Save Frames を OFF に設定して Software Render オプションを使用した場合、その後、レンダリング済みファイルが削除されるため、ソフトウェア レンダリングが終了すると、Render Monitor ウィンドウの Show と Logfile ボタンは無効になります。

Saved Frames — 以前、レンダリング、保存されたフレームを使用します。ラップ アラウンド機能やフレーム数を制御できるので、部分的な QTVR を生成できます。

Coverage — シーンの表現方法

Complete — すべてのビュー軸を基準に 360 度の完全なカメラ ナビゲーションができます。

Rotisserie — カメラに直交する軸を基準に回転します。オブジェクトの上面、底面、側面が重要で正面や背面は重要ではない場合は、このオプションを選択します。

Turntable — 上向きの軸(通常は Z 軸)を基準に回転します。オブジェクトの正面、背面、側面が重要で上面や底面は重要ではない場合は、このオプションを選択します。

Frames per revolution

QTVR レンダリングで撮影されるスナップショットの数を制御します。CoverageComplete に設定されている場合、複数の回転軸が使用されます。RotisserieTurntable で使用される回転は 1 つです。

1 回転あたりのフレーム数が多ければ多いほど、QTVR ナビゲーションはスムーズになります。ただし、これに比例して、ファイルサイズと、QTVR のレンダリングと作成にかかる時間は増加します。

Total Frames

QTVR 環境を作成するためにレンダリングされるイメージ フレームの総数。この値は、Coverage type と Frames per revolution 設定によって決まります。この値を直接編集することはできません。

View Type

Object — オブジェクト形式の QuickTime VR ファイルを作成します。このファイルでは、カメラはシーン内のオブジェクトの外側を周回します。カメラはビュー ピボットを中心に回転します。

Panorama — Panorama 形式の QuickTime VR ファイルを作成します。このファイルでは、カメラは固定位置からパンします。カメラはアイ ピボットを中心に回転します。

Center of Interest

(View Type が Object に設定されている場合のみ使用可能)

Origin — Center of Interest をワールド原点(0, 0, 0)に設定します。

Picked Objects — Center of Interest を、シーンで選択されたオブジェクトすべてのバウンディング ボックスの中心に設定します。

注:

オブジェクトが選択されていない場合、QTVR は Center of Interest をシーンにある可視オブジェクトすべてのバウンディング ボックスの中心に設定します。

注:

選択されているオブジェクトが 1 つのみの場合、QTVR は Center of Interest をこのオブジェクトの回転/スケーリングのピボット位置に設定します。代わりに、1 つのサーフェスまたはオブジェクトのバウンディング ボックスの中心が使用されるようにするには、まず Transform > Local > Center Pivot を使用してください。

Constrain lights to camera

カメラが移動しても、ライトを常にカメラから一定の位置に保ちます。このオプションがチェックされていない場合、ライトはシーンから一定の位置に保たれます(つまり、移動しません)。

Viewing Angle

(View Type が Panorama に設定されている場合のみ使用可能)

180 — 出力 Panorama QTVR をカメラの傾き 180 度に制限します。

360 — カメラの傾き無制限の Panorama QTVR を作成します。

Codec

コーデック(Codec)は Compressor/Decompressor の略です。これによって QTVR の圧縮と最適化方法が決まります。コーデックは出力 QTVR イメージの質やファイル サイズを制御するために使用されます。Quality の設定値が大きければ大きいほど、出力 QTVR のファイル サイズも大きくなります。一般的に、最新の最も効率のよいコーデックを使用する標準の(つまりVRではない)QuickTime ムービーとは対照的に、QTVR で使用可能なコーデックは旧式のコーデックです。

None — 圧縮は適用されません。

Graphics — Apple Graphics コーデック(別名 SMC)。2 種類の Quality 設定(Low または High)ができます。

Video — Apple Video コーデック。Quality 設定は 0~100 パーセントで、100 パーセントは最高品質です。

Photo-JPEG — JPEG(Joint Photographic Experts Group)圧縮を行います。Quality 設定は 0~100 パーセントで、100 パーセントは最高品質です。

Cinepak — Compression Technologies Inc. により開発されたコーデック。Quality 設定は 0~100 パーセントで、100 パーセントは最高品質です。

Resolution

Current Window — QTVR(Screen Grab またはソフトウェア レンダリング)の出力解像度を、現在のモデリング ウィンドウの xy サイズに設定します。

Render Globals — QTVR の出力解像度を、現在の Render Globals Image File Output 解像度に設定します。

注:

この選択肢は、Software Render QTVR 出力専用ではなく、出力 QTVR 解像度を制御する手段の 1 つに過ぎません。Screen Grab が選択された Image Source であっても使用できます。

Custom — 解像度をカスタム xy スライダから選択します。指定可能な最小 QTVR 解像度は 8×8 です。

Image XY Ratio Lock

X Resolution 値と Y Resolution 値の比率を一定に保ちます(一方の値を倍にすれば、他方の値も自動的に倍になります)。Image XY Ratio Lock をオフにすれば、X Resolution 値と Y Resolution 値を個別に設定できます。既定の設定はオフです。

X Resolution/Y Resolution

レンダリングするイメージの X 解像度と Y 解像度。スライダ レンジは 0~2048 です。X Resolution の既定の設定は 645、Y Resolution の既定の設定は 486 です。

Image XY Ratio Lock をオンにすると、X Resolution 値と Y Resolution 値を個別に設定できません。

Save Frames

QTVR の作成に使用した一時的なレンダリング ファイルを保存するには、このチェックボックスを選択します。これらは現在のプロジェクトの /pix フォルダのサブフォルダに書き込まれます。

注:

.tifs をディスクに書き込んだ後、QuickTime による qtvr ファイルの構築に関するフィードバックは表示されません。これには多少時間がかかります。これには多少時間がかかります。フレームの作成後、QuickTime ファイル生成中のムービー ファイルの名前は filename (Generating).mov になります。ファイルの準備が完了すると、名前は filename.mov に変わります。