Mirror メソッド(ActiveX)

ある軸を中心として平面オブジェクトの鏡像イメージ コピーを作成します。

サポートされているプラットフォーム: Windows のみ

構文と要素

VBA:

RetVal = object.Mirror(Point1, Point2)
object

タイプ: すべての図形オブジェクトAttributeReferenceDimension

このメソッドが適用されるオブジェクト。

Point1

アクセス: 入力のみ

タイプ: バリアント型(3 要素の倍精度浮動小数点数型配列)

対称軸の 1 点目を指定する 3D WCS 座標。

Point2

アクセス: 入力のみ

タイプ: バリアント型(3 要素の倍精度浮動小数点数型配列)

対称軸の 2 点目を指定する 3D WCS 座標。

戻り値(RetVal)

タイプ: Object

このオブジェクトは、任意の図形オブジェクトとすることができ、元のオブジェクトを鏡像化した結果です。

注意

パラメータとして指定された 2 点が、反映するオブジェクトの基準となる線分の両端になります。



選択されたオブジェクト



対称軸を指定する Point1 と Point2



鏡像化されたオブジェクト

このメソッドでは、鏡像化されたイメージが図面に配置され、元のオブジェクトもそのまま残ります。元のオブジェクトを除去するには、Delete メソッドを使用します。

Viewport オブジェクトはペーパー空間で鏡像化できますが、そのモデル空間ビューやモデル空間オブジェクトには影響ありません。

AutoCAD は、複写されるオブジェクトが他のオブジェクトを持っているかどうかを検査します。他のオブジェクトがある場合はそれも複写されます。すべてのオブジェクトが複写されるまで、処理が継続されます。

注: コレクション内で何度も繰り返しながら、このメソッドを実行できません。このメソッドは読み書きの操作を行いますが、繰り返し処理を実行すると読み出し専用の作業領域が開いてしまいます。このメソッドを呼び出す前に、繰り返し処理を完了させるようにしてください。

AttributeReference:AttributeReference オブジェクトにこのメソッドを使用するべきではありません。AttributeReference オブジェクトがこのメソッドを継承しているのは、図面オブジェクトの 1 つだからですが、属性参照でこの処理を実行することはできません。

注: 文字オブジェクトの反転プロパティを管理するには、システム変数 MIRRTEXT を使用します。システム変数 MIRRTEXT の既定値はオン(1)です。この設定では、文字オブジェクトも他のオブジェクトと同じように鏡像化されます。システム変数 MIRRTEXT がオフ(0)の場合、文字は鏡像化されません。


鏡像化前



鏡像化後(MIRRTEXT = 1)



鏡像化後(MIRRTEXT = 0)

VBA:

Sub Example_Mirror()
    ' This example creates a lightweight polyline
    ' and then mirrors that polyline.
    
    ' Create the polyline
    Dim plineObj As AcadLWPolyline
    Dim points(0 To 11) As Double
    points(0) = 1: points(1) = 1
    points(2) = 1: points(3) = 2
    points(4) = 2: points(5) = 2
    points(6) = 3: points(7) = 2
    points(8) = 4: points(9) = 4
    points(10) = 4: points(11) = 1
    Set plineObj = ThisDrawing.ModelSpace.AddLightWeightPolyline(points)
    plineObj.Closed = True
    ZoomAll
    
    ' Define the mirror axis
    Dim point1(0 To 2) As Double
    Dim point2(0 To 2) As Double
    point1(0) = 0: point1(1) = 4.25: point1(2) = 0
    point2(0) = 4: point2(1) = 4.25: point2(2) = 0
        
    MsgBox "Mirror the polyline.", , "Mirror Example"
    
    ' Mirror the polyline
    Dim mirrorObj As AcadLWPolyline
    Set mirrorObj = plineObj.Mirror(point1, point2)
    
    ZoomAll
    MsgBox "Mirror completed.", , "Mirror Example"
    
End Sub

Visual LISP:

(vl-load-com)
(defun c:Example_Mirror()
    ;; This example creates a lightweight polyline
    ;; and then mirrors that polyline.
    (setq acadObj (vlax-get-acad-object))
    (setq doc (vla-get-ActiveDocument acadObj))

    ;; Create the polyline
    (setq points (vlax-make-safearray vlax-vbDouble '(0 . 11)))
    (vlax-safearray-fill points '(1 1
                                  1 2
                                  2 2
                                  3 2
                                  4 4
                                  4 1
                                 )
    )
  
    (setq modelSpace (vla-get-ModelSpace doc))
    (setq plineObj (vla-AddLightWeightPolyline modelSpace points))
    (vla-put-Closed plineObj :vlax-true)
    (vla-ZoomAll acadObj)
    
    ;; Define the mirror axis
    (setq point1 (vlax-3d-point 0 4.25 0)
          point2 (vlax-3d-point 4 4.25 0))
        
    (alert "Mirror the polyline.")
    
    ;; Mirror the polyline
    (setq mirrorObj (vla-Mirror plineObj point1 point2))
    
    (vla-ZoomAll acadObj)
    (alert "Mirror completed.")
)