通常、VBA IDE または Visual Studio で作成した AutoCAD オートメーション プロジェクトを AutoCAD 2015 で使用できるようにするには、若干の更新が必要な場合があります。
AutoCAD 2015 オートメーション プロジェクトは、タイプ ライブラリ acax20enu.tlb を使用します。このタイプ ライブラリは C:¥Program Files¥Common Files¥Autodesk Shared にあります。
また、AutoCAD 2015 オートメーション プロジェクトでは、CreateObject メソッド、GetObject メソッド、GetInterfaceObject メソッドに、新しいバージョン依存 ProgID を使用します。たとえば、AutoCAD オートメーション プロジェクトで CreateObject 関数を使用する場合、AutoCAD 2015 のインスタンスを作成するには、CreateObject ("AutoCAD.Application.20") を使用します。複数の製品がインストールされている場合に、最後に実行した AutoCAD または AutoCAD ベースの製品のインスタンスを作成するには、CreateObject("AutoCAD.Application") を使用します。
新しいオブジェクトは追加されませんでした。
既存のオブジェクトに対して行われた変更は、次の表のとおりです。
AutoCAD 2014 | AutoCAD 2015 | 変更の概要 |
---|---|---|
IAcadApplication IAcadDatabase IAcadDocument IAcadIDPair IAcadMLeader IAcadObject IAcadPViewport IAcadTable IAcadTableStyle IAcadUtility IAcadView |
IAcadApplication IAcadDatabase IAcadDocument IAcadIDPair IAcadMLeader IAcadObject IAcadPViewport IAcadTable IAcadTableStyle IAcadUtility IAcadView |
Windows 64 ビットに特有のメソッドとプロパティは既に旧式で、もはや使用できません。旧式のメソッドまたはプロパティを置き換えてください。 |
AutoCAD 2014 から、AutoCAD はネイティブ 64 ビット サポートを提供する VBA 7.1 を使用しています。AutoCAD 64 ビットの旧リリースは、パフォーマンスの問題が発生する外部プロセスで VBA 32 ビットを使用および実行していました。旧リリースで作成したプロジェクトを AutoCAD 2014 で正常に動作させるには、考慮しなければならない事項がいくつかあります。旧リリースから VBA プロジェクトをマイグレートする場合、次の点を考慮する必要があります。