tablet (AutoLISP)

ディジタイザ(タブレット)の位置合わせの取得と設定を行います。

サポートされているプラットフォーム: Windows のみ

構文と要素

(tablet code [row1 row2 row3 direction])
code

タイプ: 整数型

次のいずれか。

0: 現在のディジタイザの位置合わせを返します。この場合、残りの引数は省略しなければなりません。

1: 後に続く引数に従って位置合わせを設定します。この場合、新しい位置合わせ設定(row1、row2、row3direction)を指定しなければなりません。

row1, row2, row3

タイプ: リスト

3 つの 3D 点。これらの引数は、タブレットの変換マトリックスの 3 つの行を指定します。

row3 引数の第 3 要素(Z)は、常に 1 になります。row3 引数に異なる値を指定しても、tablet 関数は、それを 1 として返します。

direction

タイプ: リスト

1 つの 3D 点。タブレットの面を表す平面に垂直なベクトル(ワールド座標系、WCS で表現)です。

指定された direction 引数が正規化されていない場合、tablet 関数が正規化を行うので、関数が返す direction は、渡したものと異なる場合があります。

戻り値

タイプ: 整数または nil

tablet 関数が失敗した場合は nil を返し、AutoCAD のシステム変数 ERRNO に失敗の理由を示す値を設定します。これは、ディジタイザがタブレット モードでない場合などに発生します。

tablet で実現できる非常に単純な変換に、恒等変換があります。

(tablet 1 '(1 0 0) '(0 1 0) '(0 0 1) '(0 0 1))

この変換が有効な場合、AutoCAD は正規化前のディジタイザ座標をタブレットから効果的に取り出せます。たとえば、ディジタイザ座標が(5000, 15000)である点を指定した場合、AutoCAD はその点を図面内の座標が同じ点として認識します。

AutoCAD のシステム変数 TABMODE を使用すると、AutoLISP ルーチンでタブレットのオン/オフを切り替えることができます。