旧形式のポリラインには、明示的に作成した頂点ではない頂点が含まれていることがあります。これらの補助的な頂点は AutoCAD のPEDIT[ポリライン編集]コマンドの[フィットカーブ(F)]や[スプライン(S)]オプションによって自動的に挿入された頂点です。
このようにして追加された頂点は、ポリラインに対して entnext を使用する際に無視してもまったく問題ありません。なぜなら、これらの頂点に対する変更は、次に AutoCAD の PEDIT コマンドを使用して、ポリラインをポリライン フィットするまたはポリラインのスプラインの変換を実行する際には破棄されるからです。旧形式のポリライン図形のグループ コード 70 フラグは、ポリラインがカーブフィット(ビット値 2)またはスプラインフィット(ビット値 4)されているかどうかを示します。どちらのビットも設定されていない場合、ポリラインのすべての頂点は標準のユーザ定義頂点です。
ただし、カーブフィット ビット(2)が設定されている場合、ポリラインの頂点は 1 つおきに、そのグループ コード 70 にビット値 1 を持ち、カーブフィット処理によって挿入されたことを示します。entmod を使用してこのようなポリラインの頂点を移動する場合、AutoCAD の PEDIT コマンドを使用してカーブを再フィットする予定であれば、これらの頂点を無視してください。
同様に、旧形式のポリライン図形のスプラインフィット フラグ ビット(ビット 4)が設定されている場合、フラグ ビット 1 (AutoCAD のシステム変数 SPLINESEGS が負の場合にカーブ フィットにより挿入)、ビット値 8 (スプライン フィットにより挿入)、およびビット値 16 (スプライン フレーム制御点)を持つ、さまざまな頂点が見つかります。ここでも、entmod を使用して頂点を移動し、後でスプラインを再フィットする場合、制御点の頂点だけを移動してください。