AutoCAD の標準ファイル ダイアログ ボックスでファイル名を指定するようユーザに要求し、ユーザが指定したファイル名を返します。
サポートされているプラットフォーム: Windows および Mac OS
(getfiled title default ext flags)
タイプ: 文字列
ダイアログ ボックスのラベル。
タイプ: 文字列
使用する既定のファイル名。空の文字列("")を指定することもできます。
タイプ: 文字列
既定のファイル名拡張子。ext が空の文字列("")の場合、拡張子は *(すべての種類のファイル)になります。
ファイルの種類 dwg が ext 引数で指定された場合、getfiled 関数はダイアログ ボックスにイメージ プレビューを表示します。
タイプ: 整数型
ダイアログ ボックスの動作をコントロールする整数値(ビットコード化されたフィールド)。同時に複数の状態を設定するには、値を足して 0(ゼロ)から 15 の範囲の flags 値を作成します。getfiled 関数が認識する flags 引数は、次のとおりです。
1 (ビット 0): 新規に作成するファイルの名前を求めます。既存のファイルを開く場合は、このビットをオンにしないでください。このビットがオフの場合に、存在しないファイルの名前が入力されると、ダイアログ ボックスの下部にエラーメッセージが表示されます。
このビットがオンの場合、既に存在しているファイルを選択すると、操作を続けるかキャンセルするかを選択するための警告ボックスが表示されます。
4 (ビット 2): 任意のファイル拡張子をユーザに入力させるか、拡張子を入力させないかを指定します。
このビットがオフの場合、getfiled 関数は ext 引数で指定された拡張子のみを受け入れ、ユーザが[ファイル名]テキスト ボックスに拡張子を入力しなかった場合には、この拡張子が追加されます。
8 (ビット 3): このビットがオンでビット 0(ゼロ)がオフの場合、getfiled 関数は入力されたファイル名のライブラリ検索を行います。ライブラリ検索パス内にファイルとそのフォルダが見つかった場合、パス名を付けずに、ファイル名のみが返されます(異なるフォルダに同じ名前のファイルが見つかった場合は、パス名が付きます)。
このビットが設定されていない場合、getfiled 関数はパス名を含む完全なファイル名を返します。
既存のファイル名を図面(または他のデータベース)に保存するために、このダイアログ ボックスを使用する場合は、このビットを設定してください。
16 (ビット 4): このビットがオンか、default 引数の終端がパス区切り記号の場合、引数はパス名のみとみなされます。getfiled 関数は、既定のファイル名が存在しないとみなします。[探す場所]にパスが表示され、[ファイル名]ボックスは空白になります。
32 (ビット 5): このビットをオンに設定し、かつビット 0(ゼロ)をオンに設定(新規ファイルを指定)すると、ユーザが既存のファイルを上書きしようとしても、警告は表示されません。既存のファイルと同じファイル名であることを知らせる警告ボックスは表示されずに、以前のファイルが置き換えられます。
64 (ビット 6): ユーザが URL を指定した場合、リモート ファイルを転送しません。
128 (ビット 7): URL をすべて禁止します。
タイプ: 文字列または nil
ユーザがダイアログ ボックスでファイル名を指定すると、getfiled 関数はファイル名を示す文字列を返します。それ以外の場合は、nil を返します。
getfiled 関数は、指定された拡張子の使用可能なファイルのリストを含むダイアログ ボックスを表示します。このダイアログ ボックスを使用すると、複数のドライブとフォルダに渡る参照や、既存のファイルの選択、新しいファイルの名前の指定を行うことができます。
次のように getfiled 関数を呼び出すと、[LISP ファイルを選択]ダイアログ ボックスが表示されます。
(getfiled "Select a Lisp File" "c:/program files/<AutoCAD installation directory>/support/" "lsp" 8)
(getfiled "Select a Lisp File" "/Applications/Autodesk/<AutoCAD installation directory>/<product name>.app/" "lsp" 8)