プロッタ環境設定(PC3)ファイルのさまざまな設定項目を変更できます。
いずれかのノードのアイコンをダブルクリックすると、そのノードの設定項目が表示されて、変更できるようになります。
設定を変更すると、設定項目名の横に変更後の内容が山括弧(< >)で囲んで表示されます。ノードのアイコン上に、変更された値とともにチェック マークも表示されます。
このツリーに表示されるのは、現在の印刷デバイスで使用できる設定項目だけです。また、[カスタム プロパティ]で設定されているデバイス専用のプロパティや、デバイスがサポートしていない機能に関するプロパティは変更できません。
次のオプションが表示されます。
用紙の供給元、サイズ、種類、送り先を指定します。実際に指定できる設定項目は、使用するプロッタの機能によって異なります。Windows システム プリンタの場合、[カスタム プロパティ]ノードを使用して用紙設定を行わなければなりません。
用紙の供給元とサイズを指定します。
現在のプロッタで使用できる用紙の種類が表示されます。
両面印刷を行うかどうか、用紙のどちら側に余白をとるかを指定します。このような余白を指定できるのは、プロッタが両面印刷をサポートしている場合だけです。
比較、切断、ステープルなど、現在のプロッタの用紙送り先がすべて表示されます。用紙の送り先を指定できるのは、プロッタがこの機能をサポートしている場合だけです。
ペン プロッタに関する設定を行います。[ペンの物理的特徴]では、ペン プロッタの各ペンの物理情報を個別に設定します。[デバイスとドキュメントの設定]タブの下部には、各ペンの色、幅、速度が表示されます。
物理的なペン情報は自動的に検出されません。ペン プロッタで使用する各ペンの属性を[ペンの物理的特徴]に指定してください。
ペン プロッタの次の項目を設定します。
ペン プロッタで図面を正しく印刷するには、プロッタのペンに関する情報を指定しなければなりません。プロッタで使用する各ペンについて、色と幅を指定してください。さらに、印刷速度を指定すれば、ペンの動作を最適化できます。
これらの情報は必ず入力してください。物理的なペン情報は自動的に検出されません。
AutoCAD Release 14、AutoCAD LT ® 98 以前のリリースで作成した PCP、PC2、CFG ファイルからペン テーブルを読み込んでいる場合、ここでペン情報を設定しても、それらのテーブルの内容は変更されません。ペンの設定を読み込む方法については、『ユーザ ガイド』の「印刷スタイルの設定を変更する」を参照してください。
ベクトル グラフィックス、ラスター グラフィックス、TrueType 文字の印刷に関する設定を行います。プロッタの機能に応じて、カラー デプス、解像度、ディザリングを変更できます。また、ベクトル図面の出力方法に関しても、カラーまたは白黒を指定できます。メモリが限られたプロッタでラスター イメージを印刷する場合、印刷品質を多少変更するとパフォーマンスが向上します。メモリを追加できる非システム プロッタを使用する場合は、現在インストールされている RAM 容量を指定するとパフォーマンスが向上します。
非システム プロッタにインストールされている合計メモリ(RAM)容量を指定します。このオプションは、メモリを追加できる非 Windows システム プリンタでのみ使用できます。プロッタにメモリが追加されている場合は、合計メモリを指定します。
ベクトル出力のカラー デプス、解像度、ディザリングを指定します。ベクトル グラフィックスのこれらのオプションは互いに密接に関連しているので、あるオプションを変更すると、他のオプションも自動的に変更されます。
ラスター オブジェクトをラスター デバイスで印刷する際、印刷速度と印刷品質のバランスを指定します。イメージの画質を低くするほど短時間で印刷できます。システム リソースが限られている場合、イメージの画質を低く設定しておけば、印刷中にメモリ不足になる可能性が減少します。
Windows システム プリンタを使用する場合、TrueType 文字をグラフィックス イメージとして印刷するか、文字として印刷するかを指定します。
グラフィックスとして印刷すると、画面に表示されているとおりに文字を印刷できます。ただし、印刷に時間がかかり、メモリの消費量も多くなります。TrueType 文字として印刷すると、印刷時間が短くなり、メモリもそれほど消費しません。ただし、画面表示とは異なるフォントで印刷される場合があります。
ラスター プロッタでの、交差する線の外観をコントロールします。プロッタがすべてを黒で印刷するよう環境設定されていたり、PostScript 言語を使用している場合は、[重ね書きコントロール]を設定しても効果はありません。
重ね書きのコントロールは、実際にはこの機能をサポートしていないシステム プリンタのオプションとして表示される場合があります。重ね書きのコントロールがサポートされているかどうかについては、ご使用のプリンタのマニュアルを参照してください。
プロッタの環境設定にのみ適用されるプロパティを変更します。プロパティの内容はプロッタによって異なります。プロッタ メーカーがデバイス ドライバに[カスタム プロパティ]ダイアログ ボックスを設けていない場合、[カスタム プロパティ]オプションは使用できません。
一部のドライバ(ePlot など)では、[カスタム プロパティ]がツリー オプションとしてのみ表示されます。Windows システム プリンタの場合、各デバイスに固有のほとんどのプロパティは[カスタム プロパティ]ダイアログ ボックスで設定できます。お使いのデバイスのカスタム プロパティを設定する方法については、[カスタム プロパティ]ダイアログ ボックスの[ヘルプ]を選択してください。
初期化前 ASCII 文字列、初期化後 ASCII 文字列、終了時 ASCII 文字列を設定します。これらの文字列により、デバイスが初期化される前と後および印刷が完了した後に印刷デバイスにコマンドが送信されます。
サポートされていないプロッタへエミュレーション モードで出力する場合、これらの文字列を使用すれば、プロッタの印刷準備をするための ASCII 初期化文字列を指定し、そのプロッタ専用のオプションを設定した後、プロッタを元の状態に戻すことができます。また、初期化文字列を使用して、サポートされていない印刷デバイスの機能をオン/オフすることもできます。
円記号(¥)を除き、文字列は指定したとおりに送られます。円記号の後に ¥027 などのように ASCII テーブルから取得した 3 桁の数字を指定し、エスケープ文字などの印刷できないバイナリ文字を指定します。¥027 は 値が 27 の単一文字として解釈され、送信されます。27 はエスケープ文字です。たとえば、2 カ国語対応レーザー プリンタに対して ¥27%-12345X PJL ENTER LANGUAGE = PostScript¥10 と指定した場合、このプリンタを初期する前に HP PJL コマンドが送られ、ポストスクリプト モードに切り替えます。¥027 はエスケープ文字を送信し、¥010 は改行文字を送信します。他のすべての文字は入力したとおりに送信されます。必要に応じて接頭の 0 を追加する必要があるため、3 桁の十進表記の数字をバイナリ文字として使用するのが最も良い方法です。
初期化文字列は、上級ユーザだけが使用してください。
プロッタを初期化する前に、初期化前の ASCII テキスト文字列を送信することによって別のプロッタをエミュレートします。
円記号の後に ¥027 などのように ASCII テーブルから取得した 3 桁の数字を指定し、エスケープ文字などの印刷できないバイナリ文字を指定します。
プログラムでサポートされていないデバイス固有のオプションを指定します。初期化後にプロッタへ送信する初期化後の ASCII テキスト文字列を指定します。
円記号の後に ¥027 などのように ASCII テーブルから取得した 3 桁の数字を指定し、エスケープ文字などの印刷できないバイナリ文字を指定します。
印刷終了後、プロッタを元の状態に戻します。印刷完了後にプロッタへ送信する終了 ASCII テキスト文字列を指定します。
円記号の後に ¥027 などのように ASCII テーブルから取得した 3 桁の数字を指定し、エスケープ文字などの印刷できないバイナリ文字を指定します。
PMP ファイルを PC3 ファイルへアタッチできる他、プロッタの位置合わせ、カスタム用紙サイズの追加、削除、変更を行えます。標準用紙サイズも修正できます。このノードでは、[プロッタの位置合わせ]ウィザードと[カスタム用紙サイズ]ウィザードを使用します。使用しているプロッタがすでに位置合わせされている場合は、その位置合わせ情報が PMP(Plotter Model Parameter)ファイルに保存されます。編集中の PC3 ファイルに PMP ファイルがまだアタッチされていない場合、PMP ファイルを使用するには、PC3 ファイルと PMP ファイルを関連付けなければなりません。現在の PC3 ファイルを作成する際、[プロッタを追加]ウィザードを使用してプロッタの位置合わせをした場合、PMP ファイルはすでにアタッチされています。[位置合わせとユーザ定義用紙サイズ]の[PMP ファイル名]オプションを使用すれば、編集中の PC3 ファイルに PMP ファイルをアタッチしたり、PC3 ファイルと PMP ファイルの関連付けを解除できます。
カスタム用紙サイズを作成したり、標準または非標準の用紙サイズの印刷可能領域を変更します。
プロッタが Windows システム プリンタでない場合は、[カスタム用紙サイズ]ウィザードを使用してカスタム用紙サイズを作成したり、既定の用紙サイズ リストから用紙サイズを選択することができます(選択可能な用紙サイズは PMP ファイルに保存されています)。プロッタが Windows システム プリンタの場合は、[カスタム プロパティ]を使用してください。
各プロッタには最大印刷可能領域があり、この領域は、用紙のセット位置やペンの移動範囲によって異なります。[プロッタ環境設定エディタ]に表示されるサイズより大きい用紙サイズを設定する場合は、それがプロッタの印刷可能領域内にあるかどうかを確認してください。
Windows システム プリンタの場合、用紙サイズの設定を変更し、カスタム用紙サイズを作成できるのは[カスタム プロパティ]ダイアログ ボックスだけです。
プリンタの印刷可能領域に合わせて標準用紙サイズを調整します([プロッタ環境設定エディタ]では、Windows システム プリンタのカスタム用紙サイズを作成できません)。
[印刷]および[ページ設定]ダイアログ ボックスで選択した印刷デバイス用に表示された用紙サイズのリストをフィルタします。用紙サイズのリストは、[印刷]ダイアログ ボックスの[印刷設定]タブと、[ページ設定]ダイアログ ボックスの[レイアウト設定]タブに表示されます。
ご使用のデバイスで表示したい用紙サイズを選択します。
[プロッタの位置合わせ]ウィザードが起動します。尺度の修正が必要な場合、[プロッタの位置合わせ]ウィザードを使用して、プロッタの印刷位置を調整できます。『ドライバ/周辺機器ガイド』 の「プロッタの位置合わせとカスタム用紙サイズの設定」を参照してください。
図面を正確な尺度で描画しなければならないにもかかわらず、お使いのプロッタまたはプリンタで正しく印刷できない場合にだけ位置合わせを実行してください。プロッタの位置合わせを行うと、そのプロッタへ送られるすべての出力データの尺度が変更されます。お使いのプロッタに位置合わせ機能が備わっている場合は、ここで提供されている位置合わせではなく、できるだけプロッタの位置合わせ機能を使用してください
編集中の PC3 ファイルに PMP ファイルをアタッチします。または、PC3 ファイルと PMP ファイルの関連付けを解除します。PMP ファイルと PC3 ファイルの関連付けを解除するには、[アタッチ解除]ボタンを使用してください。
旧バージョンから情報を読み込みます。旧バージョンで PCP ファイルまたは PC2 ファイルを作成した場合は、これらのファイルに保存されている情報の一部を PC3 ファイルに読み込むことができます。PC3 ファイルには、プロッタ名、ポート情報、ペン最適化レベル、用紙サイズ、解像度が保存されます。
PC3 ファイルを別のファイル名で保存します。
[デバイスとドキュメントの設定]タブの設定を既定の設定に戻します。