インプレイス テキスト エディタ

1 行文字オブジェクトまたはマルチ テキスト オブジェクトを記入または修正します。

マルチ テキストで使用する文字を他のファイルから読み込むまたは貼り付けたり、タブを設定したり、段落や行の間隔と位置合わせを調節したり、段組みを作成、修正できます。

インプレイス テキスト エディタには、次のものが含まれています。

編集対象の表のセルを選択すると、インプレイス テキスト エディタによって、列を表す文字と行番号が表示されます。

注: 1 行文字を作成するときは、すべてのオプションは使用できません。

オプション

次のオプションが表示されます。

[テキスト エディタ]のショートカット メニュー

[すべて選択]

テキスト エディタ内のすべての文字を選択します。

[切り取り]

選択した文字をクリップボードにコピーし、テキスト エディタから削除します。

[コピー]

選択した文字を、テキスト エディタからクリップボードにコピーします。

[貼り付け]

クリップボードの文字をテキスト エディタのカーソル位置に貼り付けます。

[形式を指定して貼り付け]

クリップボードの文字をテキスト エディタのカーソル位置に貼り付けますが、このときクリップボードの文字から文字書式、段落書式、またはすべての書式を除去します。(1 行文字の場合は使用できません。)

[フィールドを挿入]

[フィールド]ダイアログ ボックスが表示されます。

[シンボル]

使用できるシンボルのリストが表示されます。[その他]を選択して、その他のシンボルが含まれている[文字コード表]ダイアログ ボックスを開くこともできます。

[テキスト読み込み]

[ファイルを選択]ダイアログ ボックス(標準のファイル選択ダイアログ ボックス)が表示されます。ASCII 形式または RTF 形式の任意のファイルを選択します。読み込まれたテキストは、元の文字書式やスタイルのプロパティを保持していますが、エディタでテキストを編集したり、書式設定することができます。読み込むテキスト ファイルを選択したら、選択した文字またはすべての文字と置き換えたり、挿入した文字を文字境界内で選択した文字に追加することができます。読み込むテキストのファイル サイズは、32K バイトに制限されています。(1 行文字の場合は使用できません。)

エディタは、自動的に文字の色を[Bylayer]に設定します。背景色が黒であるときに黒い色の文字が挿入されると、エディタは自動的に文字の色を白または現在の色に変更します。

注: 図面に Excel スプレッド シートを読み込むとき、サービス パック 2 がインストールされている Office 2002 で作成されたスプレッド シート以外は、72 行で切り捨てられます。OLE オブジェクトを含んでいる図面を Office の旧バージョンがインストールされているシステムで開く場合にも同じ制限が適用されます。したがって、スプレッドシートが切り捨てられます。
[段落位置合わせ]

マルチ テキスト オブジェクトの位置合わせを設定します。テキストの位置合わせとして、左揃え、中央揃え、右揃えを選択することができます。テキストを両端揃えにしたり、テキストの先頭または末尾の文字をテキスト ボックスの境界に対して位置合わせしたり、テキスト ボックス内でテキストの各行を中心揃えすることができます。行末に入力されたスペースは文字の一部として扱われ、行の位置合わせに影響します。(1 行文字の場合は使用できません。)

[段落]

段落の書式設定オプションが表示されます。[段落]ダイアログ ボックスを参照してください。(1 行文字の場合は使用できません。)

[箇条書きとリスト]

番号付けリストのオプションが表示されます。(1 行文字の場合は使用できません。)

リストを作成するためのオプションが表示されます(表のセルには使用できません)。リストがインデントされ、最初に選択した段落に位置合わせされます。

  • [オフ]: チェック マークを付けると、リスト書式が適用されている選択した文字列から文字、数字、行頭記号が除去されます。インデント設定は変更されません。
  • [文字]: リストの項目に、ピリオド付きの文字を使用したリスト書式を適用します。項目数がアルファベットの数を超えた場合は、文字を 2 つ重ねて続きの項目が表示されます。
  • [段落番号]: リストの項目に、ピリオド付きの数字を使用したリスト書式を適用します。
  • [箇条書き]: リストの項目に、行頭記号を使用したリスト書式を適用します。
  • [再開]: リスト書式で、新しい文字または数字を開始します。リストの途中の項目を選択すると、選択した項目の下にある未選択の項目も新しいリストの一部になります。
  • [継続]: 選択した段落を上のリストの最後に追加して、リストを継続します。段落ではなくリスト項目を選択すると、選択された項目の下にある未選択の項目がリストの続きになります。
  • [自動リストを許可]: 入力時にリスト書式が適用されます。文字や数字の後に、ピリオド(.)、カンマ(,)、閉じ括弧())、閉じ山括弧(>)、閉じ角括弧(])、閉じ中括弧(})を区切り記号として使用できますが、これらを行頭記号として使用することはできません。
  • [タブ区切りのみ使用]: [自動リストを許可]と[箇条書きとリストを許可]オプションを制限します。文字、数字、または箇条書き行頭記号の後の空白がスペースではなくタブで作成されている場合にのみ、リスト書式が適用されます。
  • [箇条書きとリストを許可]: この項目にチェック マークを付けると、リストのように見えるマルチ テキスト オブジェクトの通常の文字列すべてにリスト書式が適用されます。次の条件を満たす文字列が、リストとみなされます。行を、(1) 1 つまたは複数の文字、数字、記号で始め、(2) 文字または数字の後に区切り記号を入力し、(3) [Tab]を押してスペースを入力し、(4) 文字列を入力してから、[Enter]または[Shift]+[Enter]を押してその行を終了する。

    チェック マークを付けないと、マルチ テキスト オブジェクトのリスト書式は除去され、項目は通常の文字列に変換されます。[自動リストを許可]にチェック マークを付けないと、[箇条書きとリスト]のオプションは、[箇条書きとリストを許可]以外はすべて使用できなくなります。

[段組み]

段組みのオプションが表示されます。[段組み]メニューを参照してください。(1 行文字の場合は使用できません。)

[検索と置換]

[検索と置換]ダイアログ ボックスが表示されます。

[大文字/小文字を変更]

選択した文字の大文字/小文字を変更します。オプションとしては、[大文字]、[小文字]、[上付き文字]、[下付き文字]があります。

[AutoCAPS]

新しく入力する文字および読み込む文字をすべて大文字に変換します。[AutoCAPS]は、既存の文字には影響しません。既存の文字の大文字/小文字を変更するには、文字を選択して右クリックし、ショートカット メニューから[大文字/小文字を変更]を選択します。

[文字セット]

コード ページのメニューが表示されます。選択した文字に適用するコード ページを選択します。(1 行文字の場合は使用できません。)

[段落を結合]

選択した複数の段落を 1 つの段落に結合し、各段落改行をスペースに置き換えます。(1 行文字の場合は使用できません。)

[書式を除去]

選択した文字の文字書式を除去するか、選択した段落の段落書式を除去するか、選択した段落のすべての書式を除去します。(1 行文字の場合は使用できません。)

[背景マスク]

[背景マスク]ダイアログ ボックスが表示されます。(表のセルおよび 1 文字の場合は使用できません。)

[スタック]ボタン

選択した文字列にスタック文字(たとえば、分数)が含まれている場合、スタック文字を作成します。また、スタック文字が選択された場合は、文字のスタックを解除します。スタック文字としてカレット(^)、スラッシュ(/)、シャープ(#)を使用している場合は、スタック文字の左側の文字が右側の文字の上にスタックされます。

既定では、カレットのある文字は、左に位置合わせされた許容値に変換されます。スラッシュが含まれている文字は中央に位置合わせされた分数に変換され、スラッシュは長い方の文字列の長さの水平バーに変換されます。シャープが含まれている文字は、分数に変換され、2 つの文字列の上下高さの斜線によって分離されます。分数の斜線の上側にある文字は、右下に位置合わせされます。また、斜線の下側にある文字は、左上に位置合わせされます。

[エディタ設定]

テキスト エディタのオプションが表示されます。詳細は「エディタ設定」を参照してください。

[エディタ設定]

テキスト エディタの動作を変更するためのオプションを提供し、追加の編集オプションを提供します。オプションは[エディタ設定]メニュー固有のオプションで、テキスト エディタでは使用できません。

注: 編集対象によっては、使用できないオプションもあります。
[常に WYSIWYG で表示]

インプレイス テキスト エディタおよびその内部のテキストの表示をコントロールします。読みにくい文字(極端に小さい、極端に大きい、回転しているなど)でも、このチェック ボックスンをオフにすると、ほどよい大きさで表示され、回転した文字も水平に表示されるので、読みやすく、編集も容易になります。

このチェック ボックスをオンに設定すると、システム変数 MTEXTFIXED は 0(ゼロ)に設定されます。それ以外の場合は、MTEXTFIXED は 2 に設定されます。

[ツールバーを表示]

[文字の書式設定]ツールバーの表示をコントロールします。ツールバーの表示を元に戻すには、エディタの文字領域で右クリックして、[エディタ設定] [ツールバーを表示]を選択します。このオプションは、システム変数 MTEXTTOOLBAR によってコントロールされます。

[オプションを表示]

[文字の書式設定]ツールバーが展開され、さらにオプションが表示されます。

[ルーラーを表示]

ルーラーの表示をコントロールします。

[背景を表示]

オンにすると、エディタの背景が表示されます。(表のセルには使用できません。)

[スペル チェック]

入力時のスペル チェックをオンにするか、オフにするかを決定します。

[スペルチェック設定]

[スペルチェック設定]ダイアログ ボックスが表示され、図面内のスペルの誤りをチェックするテキスト オプションを指定することができます。

[辞書]

[スペルチェック辞書]ダイアログ ボックスが表示され、スペルが間違っている単語をチェックするための辞書を変更することができます。

[文字のハイライト色]

文字を選択しているときのハイライト色を指定します。