[DGN 読み込み設定]ダイアログ ボックス

DGN ファイルの読み込み設定を指定します。

オプション

次のオプションが表示されます。

[現在の図面に読み込み]

DGN ファイルの内容を現在の DWG ファイルに挿入します。

[個別の定義に接頭辞を付ける]

DGN ファイル名とモデル名を接頭辞として書き出し元オブジェクトの名前に追加します。接頭辞を付けた名前により新しく名前の重複が発生する場合は、名前にさらに順次増加する番号が追加されます。

[重複する名前を無視]

DGN ファイルの重複する名前が付けられたオブジェクト(画層名や寸法スタイル)をすべて無視し、重複する場合既存の定義を優先します。

既定の設定は、システム変数 DGNIMPORTMODE でもコントロールできます。

注: 線種を正しく表示するためには、DGN ファイルを読み込むまたはアタッチする際に、DGN ファイルによって参照される MicroStation RSC (リソース ファイル)がユーザのコンピュータ上の有効な AutoCAD サポート ファイルの検索パスで使用可能である必要があります。このリソース ファイルが見つからないと、エラー メッセージが表示されます。検索パスの場所は、OPTIONS[オプション]コマンドの[ファイル]タブで定義できます。パスは、AutoCAD の[サポート ファイルの検索パス]ノードに追加できます。RSC ファイルを既存の[サポート ファイルの検索パス]にコピーすることもできます。
[DGN ファイルからデザイン モデルを選択]

選択した DGN 設計モデルは、現在の DWG ファイルのモデル空間に読み込まれます。

V8 DGN ファイルには複数のデザインとシート モデルが含まれていることがあります。DGN 設計モデルはモデル空間、DGN シート モデルはペーパー空間に相当します。DWG ファイルには含めることができるモデル空間は 1 つに限られているため、読み込む DGN ファイルの設計モデルを選択する必要があります。

設計モデルを選択し、シート モデルに参照されると、シート モデルも DWG ファイルの 1 つまたは複数のレイアウトとして変換されます。基本設計モデルを参照しているシート モデルのみが読み込まれます。これらのシート モデルがペーパー空間のレイアウトに変換され、基本設計モデルへの各参照を表示するレイアウト ビューポートが含められます。

[外部 DGN 参照]

DGN 参照を DWG 環境で処理する方法をコントロールします。

DGN ファイルはすべて参照としてサポートされています。ファイルの種類としては、拡張子が .dgn.dwg.cel.s.h.cgm.rdl.d のファイルがサポートされていますが、これ以外のものもサポートされています。ただし、DXF ファイルはサポートされていないため、無視されます。

[参照をブロックまたは外部参照に変換]

DGN 参照を、現在の図面に読み込むときにはブロックに、新しい図面に読み込むときには外部参照に変換します。

参照されているすべての DGN 設計モデル(ネストした参照を含む)は、ブロックに変換され、モデル空間の外部参照としてアタッチされます。

ネストした参照の関係は保持されます。基本ファイルを参照している DGN 設計モデル内のネストした参照は、循環参照と呼ばれます。AutoCAD では、これらの循環参照は、ブロックを作成して、それを元の基本 DGN ファイルに挿入するという方法で処理されます。

シート モデルへの設計モデル参照と他のシート モデルへのシート モデル参照はサポートされていないため、無視されます。参照の一意の名前は、モデル名とデザイン ファイル名の間にダッシュ(-)を入れて繋げることにより付けられます。一意のファイル名にするために必要な場合は、変換後のブロック名の一部が切り捨てられ、最後の 1 文字または数文字が数字に置換されます。

次に示すオプションを使用して、外部参照ファイルを上書きするか、しないかを選択することができます。

  • [上書きを警告]
  • [警告せずに上書き]
  • [上書きしない]
注: DGN ファイルを含むフォルダが読み込み専用の場合、すべての DWG 外部参照は My Documents (Windows XP)または Documents (Windows 7 および Windows 8)フォルダに作成されます。

カスタム ライン スタイルを使用する DGN ファイルを読み込む場合にそのライン スタイルが外部の .rsc ファイルに定義されている場合は、その .rsc ファイルを AutoCAD のサポート パスに含める必要があります。

[すべての外部参照を無視]

指定した DGN ファイルの「外部」にある DGN ファイルと DWG ファイルへの参照は、変換後の DWG ファイルには含まれません。

DGN ファイルが自身を参照していたり、その DGN ファイル内の他の設計モデルを参照している場合、それらの参照も含められます。

[DGN アンダーレイとしてアタッチ]

DGN ファイルのすべての DGN 外部参照は、変換後の DWG ファイルに DGN アンダーレイとして読み込まれます。読み込むときに、参照された DWG ファイルは外部参照として残ります。

注: このプロセスで DWG ファイルが新規作成されます。これらの新規に作成された DWG ファイルは自動的には削除されません。

[変換単位]

変換に適した変換単位を選択します。読み込まれた DGN ファイルには、「マスター単位」と「サブ単位」と言われる作業単位(フィート/インチ単位かメートル単位)が含まれます。選択した作業単位(マスター単位またはサブ単位)は、DWG の単位に 1 対 1 で変換されます。

[マスター単位]

読み込んだ DGN ファイルのマスター単位を DWG 図面の単位に1 対 1 で変換します。

[サブ単位]

読み込んだ DGN ファイルのサブ単位を DWG 図面の単位に 1 対 1 で変換します。

注: 選択した DGN シード ファイルのマスター単位とサブ単位がボタンの横から参照できます。

[文字ノードを文字要素に分解]

DGN ファイルの「文字ノード要素」は、1 つの要素として保存された複数行の文字列であり、MTEXT オブジェクトに似ています。パスの後の文字列を保持するには、このオプションをオンにします。

このチェック ボックスをオフにすると、複数行の文字列は、1 つのマルチ テキスト オブジェクトとして保持されます。

このチェック ボックスをオンにすると、複数行の文字列は、個別の文字オブジェクトに分けられます。曲線パスで作成された文字を含む DGN ファイルを読み込むときに表示の正確性を保つには、このオプションを選択します。最初の文字によってテキスト オブジェクトの位置と回転が決まります。

[DGN プロパティを DWG プロパティに変換]

現在の DGN 読み込みに使用するマッピング設定を選択および管理します。

[マッピング設定を選択]

現在定義されているマッピング設定が表示されます。

[Standard]は既定のマッピング設定です。これは、書き出される図面からデータを取得し、マッピング プレビューに表示されているとおりに、DGN 画層、線種、線の太さ、色に自動マッピングを適用します。

[セットアップの説明]

選択したマッピング設定の説明が表示されます。

[マッピング設定]

[DGN マッピング設定]ダイアログ ボックスが表示されて、新しいマッピング設定を作成したり、既存のマッピング設定を名前変更、修正、削除することができます(DGNMAPPING[DGN マッピング]コマンド)。

[セットアップのためのマッピング プレビュー]

読み込む DGN ファイルのプロパティが DGN 列に、選択したマッピング設定のプロパティが DWG 列に一覧表示されます。

注: 外部参照ファイルのプロパティは、マッピング プレビューには一覧表示されません。