概要 - 2D 極座標を入力する

オブジェクトを作成するときに、絶対または相対極座標(距離と角度)を使用して点を指定できます。

極座標を使用して点を指定するには、距離と角度を左不等号(<)で区切って入力します。

既定の設定では、角度は反時計回りに増加し、時計回りに減少します。時計回りの方向を指定するには、角度に負の値を入力します。たとえば、1<315 と入力すると、1<-45 と入力した場合と同じ点が指定されます。現在の図面の角度表記規則は、UNITS[単位管理]コマンドで変更できます。

絶対極座標

絶対極座標は、X 軸と Y 軸が交差する UCS の原点(0,0)を基準にしています。絶対極座標は、点の正確な距離と角度の座標が分かっている場合に使用します。

ダイナミック入力では、# を接頭語として使用して絶対座標を指定できます。ツールチップではなくコマンド ラインに座標を入力する場合は、# を接頭語として使用しません。たとえば、#3<45 と入力すると、X 軸から 45 度の角度方向に原点から 3 単位の点が指定されます。

次の例では、絶対極座標を使用して 2 本の線分を描きます。角度方向は既定に設定されています。ツールチップに、次のように入力します。

コマンド: line

1 点目を指定: #0,0

次の点を指定: #4<120

次の点を指定: #5<30

相対極座標

相対座標は、最後に指定した点が基準になります。相対座標は、ある点の直前の点に対する相対位置が分かっている場合に使用します。

相対座標を指定するには、座標値の前に @ 記号を付けます。たとえば、@1<45 と入力すると、X 軸から 45 度の角度方向で、最後に指定した点から 1 単位の距離に点が指定されます。

次の例では、相対極座標を使用して 2 本の線分を描いています。各図では、直前の点を示すラベルの付いた位置から線分が始まります。

コマンド: line

1 点目を指定: @3<45

次の点を指定: @5<285