現在の画層設定を後からすばやく復元することができる 「画層状態」として保存することができます。
画層設定を保存する
保存および復元できる画層設定には、色や線種などの各画層に割り当てられている設定だけでなく、画層の表示/非表示、フリーズ、ロックの状態も含まれます。
[画層状態を編集]ダイアログ ボックスを使用すると、画層状態に保存した各画層の設定を修正できます。画層状態に画層を追加および除去することもできます。たとえば、画層状態を保存した後に新しい画層が追加された場合、その画層を画層状態に追加し、設定を指定してから、画層状態ダイアログ ボックスを閉じます。
重要: [画層状態管理]ダイアログ ボックスの[保存]ボタンは、 現在の画層設定を、 現在の画層状態に保存する場合にのみ使用します。通常、画層状態を作成すると、ダイアログ ボックスを閉じるだけで自動的に保存されます。
画層設定を復元する
画層状態を復元するときは、画層状態を保存したときに現在であった画層設定が使用されます。ただし、[画層状態管理]ダイアログ ボックスで、復元する画層設定を指定することもできます。たとえば、図面内の画層のフリーズ/フリーズ解除の設定だけを復元し、画層状態に保存されているその他すべての設定を無視すると選択することができます。
画層状態を復元する際、特殊なケースは、次のように処理されます。
- 画層状態を復元すると、画層状態の保存時に現在の画層として設定されていた画層が現在の画層になります。その画層が既に存在しない場合、現在の画層は変更されません。
- 既定では、図面に画層状態を保存した後に追加された画層が含まれている場合は、画層状態が復元されるとき、新しい画層は非表示にされます。この設定は、画層状態を保存したときの図面の外観を保持することが目的です。
- 次の規則は、現在のビューポートが 「レイアウト」ビューポートで、[画層状態管理]のオプション、[現在のビューポートの可視性]がオンであるときに、画層状態を復元すると適用されます。
- レイアウト ビューポートで非表示にするまたはフリーズする必要がある画層は、[VP でフリーズ]に設定されます。
- レイアウト ビューポートで表示する必要がある画層は、モデル空間でも表示され、フリーズ解除されます。
レイアウト ビューポートで優先プロパティの設定を復元する
[画層状態管理]で[ビューポートの優先プロパティとして適用]オプションをオンにすると、画層状態を復元するときに現在に設定されているレイアウト ビューポートに、優先プロパティが復元されます。レイアウト ビューポートのプロパティの優先設定は、 現在のレイアウト ビューポートに対してのみ保存され、 現在のレイアウト ビューポートに対してのみ復元されます。
画層状態がモデル空間で保存され、ペーパー空間で復元される場合は、次の規則が適用されます。
- 色、線種、線の太さ、透過性、印刷スタイル プロパティをビューポート優先設定として復元するかどうかを選択できます。
- ビューポート優先プロパティが現在のレイアウト ビューポートに適用されます。
- モデル空間で非表示になっているか、フリーズされている画層が、現在のレイアウト ビューポートの[画層プロパティ管理]で[VP でフリーズ]に設定されます。
画層状態がペーパー空間で保存され、モデル空間で復元される場合は、次の規則が適用されます。
- 現在のレイアウト ビューポートの画層のプロパティの優先設定は、モデル空間でグローバルに画層プロパティとして復元されます。
- 現在のレイアウト ビューポートでフリーズされた画層は、モデル空間でもグローバルにフリーズされます。
外部参照の画層状態を適用する
保存された画層状態を含む図面が別の図面で参照されると、[画層状態管理]に外部参照の画層状態がリストされます。
外部参照の画層状態の名前には、参照図面の名前が、 「外部参照名__画層状態名」のように 2 つのアンダースコア文字で区切る形式で含まれます。外部参照を参照している図面にバインドすると、2 つのアンダースコア文字が、$0$ に置換されます( 外部参照名$0$画層状態名)。
次の規則は、外部参照図面の画層状態に適用されます。
- 外部参照の画層状態は、[画層状態管理]では編集できません。
- 外部参照の画層は、参照している図面で定義された新しい画層状態に含めることができます。
- ネストされた外部参照の画層状態も、[画層状態管理]に表示されます。
- 外部参照の画層状態は、外部参照がアタッチ解除されるかロード解除されるときに、参照している図面から除去されます。