径寸法は円弧や円の半径と直径を表すもので、任意に中心線や中心マークを使用できます。
次の 2 種類の径寸法があります。
寸法値を水平方向に配置する場合に、水平方向からの径寸法線の角度が 15 度より大きいと、矢印 1 つ分の長さのフック ライン( 「ドッグレッグ」または 「ランディング」ともいいます)が、寸法値の横に記入されます。
円弧に寸法記入する場合は、必ずしも半径寸法または直径寸法をその円弧に沿った位置に直接配置する必要はありません。寸法を円弧の端点を越えて配置する場合、寸法記入している円弧のパスに沿って円弧寸法補助線が表示されるか、または寸法補助線は表示されません。寸法補助線を省略(オフに設定)すると、半径寸法または直径寸法の寸法線が円弧の中心点から表示され、寸法補助線は表示されません。
システム変数 DIMSE1[補助線省略 /1]で、半径寸法または直径寸法を円弧の端点を越えて配置したときに寸法補助線を表示するかどうかをコントロールします。寸法補助線を表示をした場合は、円弧と円弧寸法補助線の間に間隔ができます。この間隔のサイズは、システム変数 DIMEXO[補助線間隔]でコントロールされます。
寸法スタイルの設定によっては、直径寸法と半径寸法を記入したときに、中心マークと中心線が自動的に生成されます。これらは、寸法線が円や円弧の外側に配置された場合にのみ、表示されます。DIMCENTER[中心記入]コマンドを使用して、中心線と中心マークを作成できます。
[寸法スタイルを修正]ダイアログ ボックスおよびシステム変数 DIMCEN[中心サイズ]で、中心線と中心マークのサイズと表示/非表示をコントロールできます。
中心線のサイズは、円または円弧の外側に延長される中心線セグメントの長さで指定します。これには、円または円弧の中心マークと中心線の始点とのすき間の長さも含まれます。中心マークのサイズは、円または円弧の中心と中心マークの端の距離で指定します。
DIMJOGGED[折り曲げ半径寸法記入]コマンドを使用して、「大円弧半径寸法」とも呼ばれる、寸法線が折れ曲がった半径寸法を記入できます。このコマンドは、円弧または円の中心がレイアウトの外に位置していたり、正しい位置に表示できない場合に使用します。寸法の起点をレイアウトの都合のよい位置に指定することができます。これを「優先中心位置」 といいます。
[寸法スタイルを修正]ダイアログの[折り曲げ半径寸法]領域で、既定の折り曲げ角度をコントロールできます。
折り曲げ半径寸法を記入した後は、次の方法を使用して、折り曲げ角度と優先中心位置を修正できます。
AutoCAD 2006 ベースの製品より前のバージョンでは、折り曲げ半径寸法を表示できますが、編集することはできません。