ペーパー空間の名前の付いたレイアウトで MVSETUP[浮動ビューポート設定]コマンドを使用する

ペーパー空間の名前の付いたレイアウトでは、定義済みのタイトル ブロックを図面に挿入したり、タイトル ブロックの領域内に 1 セットのレイアウト ビューポートを作成することができます。

レイアウトのタイトル ブロックの尺度と[モデル]空間で作成したタイトル ブロックの尺度の比としてグローバル尺度を設定できます。

レイアウト ページのすべての設定の指定や印刷用図面の準備を簡単にできるようにするために、[ページ設定管理]を使用することもできます。

システム変数 TILEMODE がオフのとき、またはプロンプト「ペーパー空間を使用しますか?:」に対して y と入力するか[Enter]を押すと、次のプロンプトが表示されます。

[位置合わせ(A)]

ビューポートのビューを、他のビューポートで指定した基点に位置合わせするように画面移動します。2 点目(もう一方の点)に指定した方が現在のビューポートとなり、位置合わせが行われます。

[角度(A)]

指定した方向にビューポートのビューを画面移動します。

次の 2 つのプロンプトで、基点からもう一方の点までの距離と角度を指定します。

[水平(H)]

他のビューポートの基点と水平方向に位置が揃うまで、所定のビューポートのビューの画面移動を行います。このオプションは、2 つのビューポートが水平方向に並んでいるときにのみ使用できます。それ以外のときに使用すると、ビューがビューポートの範囲外に画面移動してしまうことがあります。

[垂直(V)]

他のビューポートの基点と垂直方向に位置が揃うまで所定のビューポートのビューの画面移動を行います。このオプションは、2 つのビューポートが垂直方向に並んでいるときにのみ使用できます。それ以外のときに使用すると、ビューがビューポートの範囲外に画面移動してしまうことがあります。

[ビューを回転(R)]

ビューポートのビューを基点を中心に回転します。

[元に戻す(U)]

現在の MVSETUP コマンド セッションで実行した操作を逆順に取り消します。

[作成(C)]

ビューポートを作成します。

[オブジェクト削除(D)]

既存のレイアウト ビューポートを削除します。

[ビューポート作成(C)]

レイアウト ビューポートを作成するためのオプションが表示されます。

ロードする番号

レイアウト ビューポートの作成をコントロールします。

レイアウト ビューポートを作成しない場合は、0 と入力するか、[Enter]を押します。

1 と入力すると、レイアウト ビューポートが 1 つだけ作成され、そのサイズは、次に表示されるプロンプトで決めることができます。

2 と入力すると、指定した領域を 4 分割することによって 4 つのレイアウト ビューポートが作成されます。分割する領域およびビューポート間の距離を指定するようプロンプトが表示されます。

4 分割された視線角度は、次の表のように設定します。

標準工業図面ビューポート

4 分割

ビュー

左上

上面(UCS の XY 平面)

右上

南東アイソメ ビュー

左下

正面(UCS の XZ 平面)

右下

右側面(UCS の YZ 平面)

3 と入力すると、X 軸および Y 軸に沿ったレイアウト ビューポートのマトリックスを定義できます。次の 2 つのプロンプトで点を指定することで、レイアウト ビューポートを含む長方形の領域を定義できます。タイトル ブロックが挿入されていれば、プロンプト「一方のコーナーを指定:」にも既定の領域を選択するオプションが含まれます。

各方向に複数のビューポートを入力すると、X 方向と Y の方向のレイアウト ビューポート間の距離を入力するように求めるプロンプトが表示されます。

定義された領域にビューポート配列が挿入されます。

[再表示(R)]

ビューポート レイアウト オプションの一覧を再表示します。

[元に戻す(U)]

現在の MVSETUP コマンド セッションで実行した操作を逆順に取り消します。

[ビューポート尺度(S)]

レイアウト ビューポートに表示されるオブジェクトのズーム倍率を調節します。このズーム倍率は、ペーパー空間の境界の尺度とビューポートに表示される図面オブジェクトの尺度との比率です。

[個別(I)]

一度に 1 つずつレイアウト ビューポートを選択します。そのそれぞれに、次のプロンプトが表示されます。

たとえば、1:4 または 1/4 の尺度の工業図面の場合、ペーパー空間単位に 1、モデル空間単位に 4 と入力します。

[一括(U)]

すべてのレイアウト ビューポートに同じ尺度を設定します。

[オプション(O)]

図面の変更を行う前に MVSETUP コマンドの基本設定を行います。

[画層(L)]

タイトル ブロックを挿入する画層を指定します。

[図面範囲(LI)]

タイトル ブロックを挿入した後、オブジェクト範囲に対してグリッド範囲を再設定するかどうかを指定します。

[単位(U)]

サイズおよび点の位置の単位をインチとミリメートルのどちらでペーパー単位に変換するかを指定します。

[外部参照(X)]

タイトル ブロックを挿入するか、外部参照するかを指定します。

[タイトル ブロック(T)]

ペーパー空間の準備を行い、原点を設定して図面の方向を設定し、図面境界およびタイトル ブロックを作成します。

[オブジェクト削除(D)]

ペーパー空間からオブジェクトを削除します。

[原点(O)]

このレイアウトのために原点を配置し直します。

[元に戻す(U)]

現在の MVSETUP コマンド セッションで実行した操作を逆順に取り消します。

[タイトル ブロックを挿入(I)]

タイトル ブロック オプションを表示します。

ロードするタイトル ブロック

境界およびタイトル ブロックを挿入します。境界を挿入しない場合は、0 と入力するか、[Enter]を押します。1 から 13 の番号を入力すると、対応するサイズの標準境界が作成されます。この一覧には、ANSI および DIN/ISO の標準用紙が含まれます。

[追加(A)]

タイトル ブロック オプションを一覧に加えます。このオプションを選択すると、一覧に表示されるタイトル ブロックの説明および挿入する図面名を入力するようプロンプトが表示されます。

既定ファイル mvsetup.dfs の最後の項目として、次のような行が追加されます。

A/E (24 x 18in),arch-b.dwg,(1.12 0.99 0.00),(18.63 17.02 0.00),in

この行の最後のフィールドでは、タイトル ブロックの単位がインチかミリメートルかを指定しています。[オプション(O)]オプションで単位を設定することで、どちらかの単位で作成したタイトル ブロックも変更できます。

変数属性を持つタイトル ブロックの追加も行うことができます。

[削除(D)]

リストから項目を削除します。

[再表示(R)]

タイトル ブロック オプションの一覧を再表示します。

[元に戻す(U)]

現在の MVSETUP コマンド セッションで実行した操作を逆順に取り消します。