概要 - 図面を開く

作業するために図面を開く方法は、他のアプリケーションの場合とまったく変わりません。いくつかの方法が提供されています。

TrustedDWG™ 図面ファイル

オートデスクのアプリケーションおよび RealDWG™ ベースのアプリケーションで作成された DWG、DWT、DWS ファイルは、オートデスクによって信頼性が確保されています。TrustedDWG ファイルを開くと、ステータス バーに次のアイコンが表示されます。

システム変数 DWGCHECK がオン(1)に設定されていると、次の場合に警告ボックスが表示されます。
  • 図面ファイル形式が AutoCAD Release 14 以降の形式である。かつ
  • 図面ファイルが、もともとオートデスクのアプリケーションまたは RealDWG ベースのアプリケーションで作成されていない

TrustedDWG の詳細を参照するには、TrustedDWG アイコンをクリックしてください。

既定の図面フォルダを変更する

製品を起動するたびに、ファイルを開いたり保存するために、最も最近使用されたフォルダが、標準のファイル選択ダイアログボックスの既定のパスになります。

独自の既定のフォルダを指定することができます。

見つからない参照を解決する

図面を開いたとき、参照が見つからない場合に通知されます。[参照 - 見つからない参照ファイル]タスク ダイアログ ボックスで[参照ファイルの場所を更新する]をクリックし、[外部参照]パレットを開いて、見つからない参照を変更します。

次の表に、見つからない可能性のある一部の参照と、その処理方法を示します。

見つからない参照の種類 説明
外部参照

外部参照が見つからないのは、製品が外部参照、ラスター イメージ、またはアンダーレイを最後に認識していた場所を解決できないためです。見つからない外部参照を解決するには、[外部参照]パレットを使用してファイルを検索し、その場所を更新します。

見つからない参照ファイルの解決方法については、以下を参照してください。

  • 見つからない外部参照を解決する
  • ラスター イメージ ファイルをアタッチする
  • ファイルをアンダーレイとしてアタッチする
シェイプ

シェイプ ファイルが見つからないのは、多くの場合、線種で使用されているカスタム シェイプによるものです。見つからない線種ファイルを参照するか、図面を含むフォルダ、または[オプション]ダイアログ ボックスで定義されているサポート パスの 1 つにシェイプ ファイルを格納します。

線種内のカスタム シェイプ ファイルの詳細は、「概要 - カスタム線種内のシェイプ」を参照してください。

e-トランスミットを使用すると、会社外部のユーザと図面を共有するときに起こる見つからないファイルの問題を回避できます。

ロード中に図面で作業する(AutoCAD LT では使用できません)

図面を完全に開く前に、図面で作業できます。これは、大きな図面で作業する場合に、ただちに作業を開始したいときに便利です。この機能を利用するには、次の条件を満たす必要があります。

上記の 3 つの条件を満たしている場合、表示オブジェクトの作成や修正、ズームや画面移動、画層の非表示やフリーズ、および図面が最後に保存されたときに非表示のオブジェクトを表示する必要のないその他の操作を行うことができます。

注: クイック ビュー機能は、これらの条件下でもロード中に完全には機能しません。

大きなサイズのオブジェクトを使用する

AutoCAD 2010 図面ファイル形式以降、図面ファイルは、旧リリースで使用可能なサイズより大きなオブジェクトをサポートできるようになりました。オブジェクト サイズの制限が緩和されたため、より大きい複雑なモデルを作成することができます。緩和されたオブジェクトサイズの制限を使用すると、旧形式の AutoCAD 2007 以前の図面ファイル形式との互換性の問題が発生することがあります。

AutoCAD 2009 ベースの製品以前のリリースを使用している他のユーザと図面を交換する必要がある場合は、その図面のシステム変数 LARGEOBJECTSUPPORT の値を 0(ゼロ)に設定します。このようにシステム変数を設定すると、AutoCAD 2010 より前の製品で開けない大きなオブジェクトが図面に含まれている場合、警告が表示されます。

破損した図面ファイルを修復する

状況によっては、図面ファイルが破損する可能性があります。図面ファイルの破損は、たとえば、ハードウェアのトラブルや、転送エラーによって発生します。図面ファイルが破損した場合は、修復できる可能性があります。